33歳作曲家・ギタリストの仕事内容と収入源を徹底解説〜それから3年経ってみての変化

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ありがたい事に、音楽家としてもう10年以上生計を立てています。
ちなみに未婚、一人暮らしです。(2022年5月現在)


21歳の頃、音楽の専門学校を卒業してからは「絶対に音楽以外の仕事はしない」と決めて、バイトなどは一切してきませんでした。


その代わり、「音楽」のお仕事だったら何でも受けてきました。それでも、最初は月収5万円で、それでヒモになったとか、どう生きてたかはご想像にお任せします。


音楽に関しては好き嫌いが無かったのが幸いしましたが、例えばレアな仕事を上げると…

  • お葬式での演奏・BGM
  • ちょっとアレな宗教関係の施設での演奏
  • おじいちゃんおばあちゃんの歌声会の伴奏・バックバンド
  • 民族衣装でその民族になりきって演奏

その他色々。。。楽しかったり辛かったり、貴重な経験をさせてもらいました。


今でも、ギャラ次第ではお受けしますよ。笑

こちらの記事でも少し触れましたが、現在本業は「作曲家・ギタリスト」を名乗っていますが、それでも色々な内容の仕事をお受けしています。それに関して紹介・解説していきます。

【2025年1月追記】

それから3年経ってみて記事を更新しました。
私生活の面は特に変わりませんがソフビフィギュアを集める趣味ができたので、音楽への気持ちは冷める一方、フィギュア収集にかかるお金や、海外や地方の即売イベントに赴くための旅費が結構かかるので、そのためにより仕事(音楽)を頑張っているので音楽家としてのフェーズは着々と上がっていってるようです。笑

これでまた家庭ができたら「守るべきもの」ができて、さらに仕事を頑張るようになるんだと思います。

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アーティストの作曲・作詞・編曲、アニメ楽曲などの制作

仕事の中で割いている時間は一番多いと思います。主に所属事務所を通して受注していおり、コンペ案件の他、編曲で得た制作費の他、楽曲印税をいただいています。

■楽曲コンペについてはこちらの記事を参照
【お悩み相談】楽曲コンペって勝てるの?「勝つ方法教えます。」

■編曲についてはこちらの記事を参照
【楽器プレイヤーを目指す人へ】編曲家が、仕事を頼みたいプレイヤー・奏者とは?

友達のアーティストやインディーズのアーティストは個人で受けたりしていますが、メジャーの場合はトラブル防止のためにも事務所を通すようにしています。


※事務所に所属することによって、怪しい案件、クライアントからの仕事を避けれるメリットがあります。またそれは別で記事を書く予定です。

【2025年1月追記】

こちらに関しては現在も変わりませんが、ありがたい事に自分の実績をみてご依頼してくださったり、以前コンペで採用になった案件から次作品への要請をいただいたり、ご縁が新たな仕事を繋いでいる実感があります。

ただ、新たなステージへのチャレンジ(=コンペ)に参加する機会と時間が少なくなってしまったため、今の自分のフェーズで停滞しててはいけないという危機感も少し感じています。

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ドラマや舞台の劇伴制作

こちらも大きい仕事なので主に事務所から受注しています。


舞台やドラマの劇伴やBGMをまるっと全部制作させてもらう事があります。作品全体を通して関わるので、とてもやりがいのある仕事です。

音楽制作で携わったドラマ「フレンドシップ」

【2025年1月追記】

2023年にNHKドラマ「ワタシってサバサバしてるから」の主題歌「サバサバサンバ」の制作・楽器収録の上、歌手として歌唱をさせていただきました。楽曲に対して全ての工程を1人で行ったこの経験が現在自分の名刺代わりの実績となっています。

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アーティストやアニメ主題歌などのギターレコーディング

僕はギタリストでもあるので、自分以外の作曲家や編曲家、アマチュア、インディーズ、メジャーそれぞれ多くのアーティストさんの楽曲にギターのレコーディングで呼んで頂いています。


最近は自宅で録ることがほとんどですが、外部のレコーディングスタジオに足を…大量の機材を運んで挑みます。

【2025年1月追記】

時代の流れもあり、スタジオに呼んでいただいてレコーディングをする機会がほとんどなくなりました。
その分、自宅で十分な収録環境があるので、質・納期(最短当日にできます)ともに好評いただいています。
ありがたい事に、レコーディングのご依頼は月に10曲以上はお受けしていると思います。

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アーティストのサポート(バックバンド)ライブハウス〜アリーナクラス

さまざまなアーティストやイベントからご依頼を受けて、バックバンドやサポートギタリストとしてライブ・コンサートに参加しています。


これまで演奏させていただいたステージからの写真を一部ご紹介します。

【2025年1月追記】

最近はめっきりステージに立つ機会が少なくなってしまいました。あるとき後輩のプレイヤーに言われてショックだったのが「作曲家で偉い海津さんに頼むなんて恐れ多いです」との事。
個人的にはインディーズアーティストやこれからのシンガーソングライターさんのツアーも一緒に出たりしたいのですけど、自分自身も先輩に仕事を頼むのは恐れ多い部分もあるので、これは年齢が上がってきた証拠なのかもしれません。

そんな中、自分が本当に素晴らしいと思うアーティストや歌手の方からご依頼いただいてステージに一緒に立つ機会も、月に2本くらいは継続しており、素敵な経験をさせていただいています。

さいたまスーパーアリーナのステージからの写真
大きなステージで歌手の方とギターだけの演奏はもっともやりがいがありエキサイトします。
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歌手や声優、楽器のレコーディングディレクション

楽器を持たずにレコーディングスタジオに行き、歌録りや楽器収録のディレクションをします。


自分のディレクション次第で歌手の方の良さをより引き出せる事もあるので、かなり好きな仕事です。

海津
海津
 

キミの歌ァ、めっちャイイねぇ!バシッと決めちゃってェ!!

みたいな口のききかたは絶対しません。笑
どうすればより秘めたるモノを引き出せるのか、真剣に考えながら丁寧にやります。

【2025年1月追記】

現在も、自身で制作した楽曲は極力自分でディレクションさせていただいています。
スキルの高い歌手の方と、楽曲に対してさらに良い表現を追求できる瞬間はとても気持ちが良いです。

ライブ制作・アレンジ

バンドマスターとしてライブ楽曲のアレンジ、譜面作成、全体を指揮する仕事です。


結構大変です。

【2025年1月追記】

これも先に書いたようにほとんどやっていません。年に1回あれば良い程度です。
ただ、2025年は1本バンマスを依頼されている楽しみな公演があるので、気合い入れて取り組みたいと思っています。

自身のリーダーライブ・セッション(最近やってない…)

以前はセッションライブやジャムセッションもよくやっていましたが、最近はやっていません。項目から除外しても良いかな。。wたまにやりたいけどね〜。


憧れのプレイヤーさんに共演をお願いして夢のような時間を過ごせますw


■ジャムセッションについてはこちらの記事を参照
【お悩み相談】ジャムセッションに行った方がいいですか?【ギタリストが自論を述べます】


あまりにもリーダーセッションの写真が見つからなかったので、いつかのクラブギグの時の写真です。

【2025年1月追記】

全く気が向かないのでこの3年間一度もやっていません。自分自身で表現したい音楽が全くないのと、収入にも繋がらない上に公演までの段取りが大変だからです。そんな状態で人様に来て頂くわけには行きません。
実りのないセッションライブも今後はあまりやりたくありません。

楽器メーカーや、楽器店でのイベントや開発協力

エンドースやその他使用アーティストとして活動させていただいているので、その開発協力や、プレイ動画撮影、イベント開催などしています。

【2025年1月追記】

時々やっていますが以前ほどなくなりました。ただ、メーカーさんとの繋がりは増えて直接やり取りをする事が多いので、楽器店から物を買うことはほとんどなくなりました。笑

ギター・作曲レッスンの講師

元々は本業っていうくらい、各地の音楽教室や専門学校でレッスンのお仕事をしていましたが、最近はかなり出来る時間が少なくなってしまいました。


受講生は現在でも募集しておりますので、興味があればお問い合わせください。


レッスン受講 についてはこちらのページを参照

【2025年1月追記】

教える仕事はとても好きなのですが、収入と時間の釣り合いが取れずほぼやらなくなりました。時々単発で希望者に教えることはありますが、基本的に今は募集はしていません。

ホテルのロビー、クラブや、商業施設でのBGM演奏

いわゆる生演奏BGMです。普段なかなか泊まれない高級ホテルや施設にも潜入できるので、とても楽しいです。笑


これも最近かなりお受け出来なくなって来てしまいました。


色々と経験になる事が多いので、今後お受けする場合は、後輩や学生に受け継いで行きたいです。まぁ出来る実力の人が居ればですけど。

【2025年1月追記】

この3年間一度もやってないんじゃないかな。。やってたとしても記憶がないです。
やっぱりこの仕事も、遠方まで行ったりリハーサルなど時間や労力と収益・実績のパランスが自分にとっては悪いのであまりやりたくありません。というかやっぱり依頼自体が来なくなりました。

最近も、いわゆる「箱バン」のレギュラーの仕事の打診がありましたが、正直「(ステージに)乗っていれば誰でもいい」ような仕事をなぜ”オレ様”がやらないといけないのか?と思ってしまう部分があります。

で、結局いくら稼いでるの?

それは、此処ではごめんなさい。

生徒A
生徒A

えええ教えてくれないんかい!

でも別に内緒にしてるわけではないので、直接聞いてくれたら教えますよ^ ^
個人的には好きな事してこれだけ自由に暮らせてたら文句はないです。笑


あと、一応個人事業主なので頑張れば頑張るほど収入は上がります。
さぁ、あなたも個人事業主ミュージシャン目指してがんばりましょう!笑

【2025年1月追記】

収入はざっくり3年前の倍になりました。

【2025年1月追記】3年経ってみて思うこと

ありがたい事に3年前に比べて経済的にも立場的にも良くなってきているし、音楽で生計を立てられている事自体が奇跡ということもわかっています。

ただ、音楽への「熱い想い」は年々薄れていっており、新しい音楽にも全く興味がないですし、歌番組も見ません。
自分が関わっている取引先やアーティストが「一番良い」と思っていて、この3年で実力のついた自分の能力をブレずに仕事として注入したいからです。

それほどまでに音楽が「生活」になっており、「仕事」としての責任とプライドを持って取り組んでいるという自覚があります。

日本語を普通に話せる僕らが「うわ〜ウッヒョヒョwwww日本語話せるの楽しいぃいいキュイイン!!!」とならないように、今やギターを弾けた所で別に嬉しくもなんともありませんし、ギターや音楽に対して「生きる上で最低限必要な会話のフォーマット」くらいにしか思っていないのです。

新しい技術・情報は常に入れないと時代に置いていかれる事もわかっていますが、それはただ流行っているものをなぞっているだけでなく、如何に「本当に自分がやりたい事・求めている事」の方向に向かい「海津にしかできない=他にはない技術者・音楽家」になりたいと思っています。流行りもの、新しいものは意識しなくてもそこいらから聴こえてくるので、もうそれで十分です。(しんどい)

3年前から変わらない事といえば、いまだに僕は音楽家として世間に知られる存在ではありません。ただ、技術者として信頼を置いてくださる方(アーティスト・取引先)が増えています。

それに合わせて後ろ向きだった仕事や活動は無くなっていることに改めて気づきました。
簡単に言うと「安い仕事」「雑な現場」が無くなりました。ナメられている事が少なくなったのは年齢のおかげもあるかもしれませんが、実力、実績に責任と感謝を感じています。

ギタリスト・作曲家という仕事をする上で、仕事に対して収入は大きなモチベーションですが、
もう30代も後半になってきたので、そろそろ「やりたいこと」を基準に考えようと思い、実際そう動いている事・思想を持っている事が新たな実績につながっている実感があります。
人気になりたい!人にちやほやされたい!みたいなミーハーな気持ちもだんだん無くなってきました。

誰でもいい」「弾ければいい」「ステージに立っていれば成り立つ」
このような仕事は自分にとってやりがいがないですし、「実力のある俺になぜ頼んでくる?」
とまで思ってしまいます。

海津信志でないと成り立たない、海津に頼みたい

という内容であれば、極端な話ノーギャラでもやります。
ただ、自分の経験上、安いギャラの仕事ほど内容も雑な事が多いんですけどね。w

というわけで、また2年か3年経ったくらいに追記しようと思います。

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