夢を食い物にされていた頃の話[3/3]【音楽業界の闇】

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前回までの記事は以下より。

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事件簿6:大量カボチャ事件

業界人の仕事で地方公演に行っていた時の話です。
その頃には、雑用以外にもギターの演奏でも超安ギャラで仕事を請け負っていたので、その公演中は、演奏に、雑用に、ほぼ寝る時間もなく頭がぼーっとしていました。

楽曲の練習もしないといけないのに、何かあったらすぐに業界人から呼び出し。
そして、とんでもなく飲まされて吐かされるパワハラ。壮絶でした。昭和かw

そして、僕は近場の民宿?の宿だったのですが、業界人は外ヅラは良いので(DVをする人の特徴)、宿の大将とすぐに仲良くなり、大将から大量のかぼちゃをもらっていました。

昔の俺
昔の俺

(このかぼちゃどうするんだろうな〜….)

業界人
業界人

俺1個でいいや。お前、かぼちゃ好きだろ?全部持って帰れ。

僕は自分の機材(エレキギター・アコギ・エフェクター・スーツケース)を持っている上に、かぼちゃを10個以上プラスして移動するの刑に処されることになりました。笑

そして楽屋での事。業界人の楽屋で衣装の整理をしていたとき、ダサいズボンをしまう時に、一回椅子にかけていたところ

業界人
業界人

おい!!!お前はなんで俺様のズボンを椅子にかけているんだ!しかもこのズボンは折り目がついているからそれ気にしろ!

と、一瞬の隙をついては叱責してくるのでした。
そして疲弊した僕の顔を見て

業界人
業界人

お前はなんでそんな不機嫌な顔をするんだ!帰りは自腹で帰れ!!

と、帰りの新幹線を自腹で、機材とカボチャを大量に抱えて、死にそうになりながら帰宅をしました。笑
ちなみに、ギャラが安かったので、新幹線代や諸々を支払ったら足が出ました。笑

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事件後7:頭ハタキ事件

そんなこんなで、どんどん心身共に蝕まれていった僕は、自分でも思えないような「使えない子」になって行きました。

自分で考えて行動しろと言われる→何をしても失敗する→失敗する度にペナルティを課せられる→やるべき事をやる時間が削られていく→何をすればいいか業界人に頼るしかない→自分で考えて行動しろと言われる→何をしても失敗する(以下ループ)

そう、かつての古株青年 と全く同じ状況に陥っていたのです。

ある業界人の現場に雑用で行った時、また思ってもない失敗をしました。
その時、ついに業界人が僕の頭をバチン!と叩き、僕は地面に倒れこみました。

あの時の現場の静まりかえった様は、ある種気持ちよかったですね。。。笑

これをきっかけに、やっと僕は「辞めよう。」と思えたのです。
「石の上にも三年」と言いますから、何があっても三年は頑張ろうと思っていましたが、ちょうどこの時で三年目だったと思います。

手を差し伸べてくれる人もいた

業界人は、一応「業界人」ですから、ちゃんとした業界人との繋がりもあります。(何言ってんのかわからないねw)

ある著名なプレイヤーの方が、僕に対してこう言ってくれました。

スタジオミュージシャン
スタジオミュージシャン(神に見えた)

今まで業界人の悪事はたくさん見てきた。海津君みたいに付き人をして心身蝕まれてきた子達も何人もいた。僕はそう言う子たちは特に関わらないようにしてたけど、君はこれから業界でやっていけそうな素質があるから、こんな所で折れないでほしい。思い切って、どこかで見切りをつけた方がいいよ。

周りの人間関係も断たれてしまい、業界人に頼るしかなかった僕にとっては、かなり乱暴な言葉に聞こえましたが、今となってはこの言葉のおかげで、抜け出せたと思っています。

はっきり「ダサい」と言ってくれた先輩もいた。

当時、僕はいちアーティストとしてのギタリストにもなりたかったので、自身のライブもやっていました。

しかし、なぜかそのライブのセットリストや曲まで全部業界人に管理され、正直自分のライブなのに自分のライブとしてできていませんでした。

当然そんなことお客様も感じ取るので、最初の方は大勢のお客様にお越しいただいていましたが、ステージに立っている僕が病んでいたので(笑)その人数はだんだんと減って行きました。

そんな中、信頼するドラマーの先輩に相談した所、僕としては慰めて欲しかったのですがw

「海津君、そうやって人に頼って、人のせいにしてるの、ダサいよ。本当に自分のなりたい像があるなら、自分で切り開いていけよ」

と、バッサリいかれました。
かなりショックでしたが、紛れもない事実だったので、僕がなりたかった姿に、もう一度向き合ってみるきっかけになりました。

この先輩には、節目節目でライブやレコーディングをご一緒する機会があって、個人的に勝手に節目に現れる恩人だと思っています。笑

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そして、ついに逃げ出すことを決意

とはいえ、この事務所を抜け出した所で、一体何をすればいいんだ?考える事もできなくなっていました。抜け出したいのに、抜け出すのが怖いのです。

そこで、僕は最後の賭けに出ました。

もう一回だけ、デモを送ってダメなら、音楽やめよう

この事務所に入る前、色々な作曲家事務所にデモを送っても、うんともすんとも返事がありませんでした。

そして、自分から探し当てた結果この事務所に入ってしまうことになりました。
でも、その間も自分なりにしっかり曲書きの練習はしてたし、実力はついていたつもりでした。


あ、これ書いてて思ったけど、業界人から得られた知識って、ほとんどないわ。
「お前が作家としてデビューするのは後3年かかる」とずっと言われてましたから。笑
その下手くそピアノ聴いてたら3年どころか一生無理だわな。w

話がそれましたが、もう一回だけ、色々な作家事務所にデモを送ってみました。
そうすると、なんと送った殆どの会社から返事が来たのです
その時の話は以下の記事に詳しく書いていますのでご覧ください。

そうか!僕はもう業界人になんか頼らなくても、やっていけるのかも知れない!と気づけた僕は、すぐに行動に出ることにしました。

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事件簿8:ついに、逃げ出す

急に失踪しても多分家まで来られるし(!)なんとか穏便に辞めれないかと模索していた所、僕は、やる気がなくなったフリをすることにしました。

毎度業界人に会うたびに
「最近、やる気ないんすよね。音楽興味ないというか。」

すると

業界人
業界人

そっか。それはどうしようもねーな。

意外と、やる気のない人間には興味がなくなる性質なようで、それは助かりました。

昔の俺
昔の俺

もう、音楽あきらめて、大阪に帰ろうと思うんです。

そして、ある現場に雑用に行った時、僕は行動にうつしました。

その時の現場は、パーティの演奏で、お客さんは演奏なんか全く聴いておらず、業界人は明らかに機嫌が悪かったのです。

そんな中僕も、普段なら「演奏、よかったです!!」とか言うのですが
あからさまに、興味なさそうにスマホをいじいじしていました。(実際はこれから始めるコンペ情報見てたんですけどねw)

早速それを見た業界人は

業界人
業界人

お前は俺様が演奏しているのに何やっているんだああああああ!!!!!!

と気持ちよさそうに怒っていたのでw

昔の俺
昔の俺

あ、もう無理なんで辞めます。今まで未払いのギャラ、ちゃんと払ってくださいね。

と言って、現場をさりました。笑
なぜそこで言ったかというと、先の助けてくれたスタジオミュージシャンの方がこう言っていたからです。

スタジオミュージシャン
スタジオミュージシャン

辞める時は、できるだけ人の多い所で言いなよ。以前、海津君みたいに才能のあった子がいたんだけど、その子は業界人と二人の時に辞めると言って、骨折られたから。

……え!!!!!??????

かなりビビりましたが、このアドバイスを頂いていたおかげで、骨をおられる事もなく、叱責、罵倒されている会話も全部録音した上で、逃げ出す事ができました。

この時点で、色々な仕事のギャラの未払いが結構ありましたが、その後、半分くらいは振り込まれていました。
その他は、もう関わりたくもないので、泣き寝入りしました。

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そして、自分で未来を切り拓いた。

事務所を辞めたら何もなくなるんじゃないか。。。そんな不安はどこへ行ったのか、次々と演奏、作曲の仕事が舞い込んでくるようになりました。そして、今の事務所とも出会い、今日に至ります。こういう辛い時期があったからこそ、今の環境により感謝できています。

そして、僕のことを「ダサい」と言ってくれた先輩にも、すぐに、お仕事で恩返しをすることができました。(まだ足りてないけどね。。。)

辛い経験はできることならしたくないですが、やっぱり色々経験してる人の音って深いんです。笑
自分はまだまだ足りないですが、こう言うのは理屈じゃないんです。音楽って、芸術ですからw

それでは、3回に渡り書いてきましたが、読み物としてw楽しんで頂けていたら幸いです。
また、何か面白いエピソードを記事にしたいと思っています。

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