ジャズギタリストは音色に無頓着で腕ばっかり、ロックギタリストは機材頼りで実力不足

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コラム
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僕はジャズギタリストも、ロックギタリストも兼業しているので、どちらも身に覚えがある事です。
今日書くする事は、紛れもなく「僕の事」なので、ぜひ反面教師にしてください。笑

2023/5/18 加筆、修正しました。

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ジャズギタリストは「どんな機材でも良い音を出せ」という

ギターは色々な種類があり、楽器により音色が全然違います。ピアノやヴァイオリンなどと違い、ギタリストは複数の楽器を持つ人も多いです。(僕はギターは30本程度持っています。)

そんな中でも、ジャズギタリストの方は「俺は、この1本だけ」と相棒を決めてしまっている人が多いように思います。理由はさまざまあると思いますが、思いついたいくつかを記載したいと思います。

その1:演奏現場の環境が粗悪

ジャズの演奏は、きっちりした音響がないライブバーやカフェのほか、マンションや会議室や居酒屋の中、人の家や病院とか介護施設とかで弾いたりと、演奏する環境としては粗悪な場合も多く、機材自体を全て電車で持参しなくてはいけないシーンが多いです。BGMとしての役割があるシーンが多いからです。
そんな中で、いろんな機材を使っているとその日の環境により音が変わってしまうので、あらゆる環境でもある一定の音質に保てるように、自分の楽器を1本に決めてしまっているように思います。

実際僕もジャズの演奏がメインだった時期は、せいぜい手持ちは2〜3本で、その日のジャンルにより多少入れ替える程度でした。

会場に常設のアンプがあったとしても、大体はメンテされておらず粗悪なものなので、それでもある一定の音質が出るギターを選んでいたように思います。

その2:なんでもかんでもテクニックで補填しようとする

たとえば、ソロの時に音量を稼ぎたい時、ロックギタリストならブースターやOver Driveなどのエフェクターを使用すると思いますが、ジャズギタリストはあまりエフェクトを使いたがらない方も多いので、音量を稼ぐためにせいぜいVolノブで調整するか、速引きやフレージングなどで何とかします。

また、ストラトのチャキチャキっとしたカッティングが必要なシーンでも、フルアコのブリッジ寄りで弾いて何とか近い音を出そうと模索します。

そして、ストラトの音が出せた、と思い込んでいます。

でも、そもそも出ている帯域が違うので全然違います。その場しのぎではいいかもしれませんが、悪い意味で全部「ジャズっぽく」なっている事に本人は気づいていません。

腕が一番大事なのはもちろんなのですが、OD踏めば解決するのになぁと思う場面も多いです。無駄な物は通さず「アンプ直」の音が良いっていうのは凄くわかります。

というか、粗悪なアンプを使っているのにエフェクターを繋ぎまくったらまた音質劣化につながりますしね。会場の電源関係もボロボロの物も多いので尚更です。

その3:ギターはこうあるべきだ、という概念がある

ジャズギターは、ある種伝統芸能みたいな所もあるので、特に古いスタイルになるほど「こうしても良い」より「こうしてはダメ」という事柄の方が多いです。

ペンタばっかり使ってはだめ、8ビートの曲はやらない、歪ませてはだめ。
ビッグバンド以外で4つ打ちカッティングしてはだめ、ピアノと音を被せてはだめ、スウィングしなけりゃだめ。笑

それが伝統のスタイルを守るという事なのかもしれませんね。
今時サイズが大きくてハウリングしやすいフルアコなんて使いづらいですよ。(好きですけどね)

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ロックギタリストは「すぐ機材に頼る」

対してロックギタリストは、自分のギターヒーローへの憧れが強いので、テクニックの練習より「好きなギタリスト」の真似をする事が好きです。練習への活力も、全てギターヒーロー次第なのです。

その1:時間ができるとすぐに楽器屋サイトを見てしまう

時間ができた時、理想としては練習に時間を当てたい所ですが、ついつい楽器屋の通販サイトを見て新しいエフェクターや楽器、好きなミュージシャンのシグネイチャーモデルの動画を見てしまいます。
そして、そのかっこいい動画の真似をして音色作りに励みます。

その2:エフェクトボードのデカさと実力が反比例

ライブハウスの対バンのギタリストあるあるですが、やたらでかいエフェクターボードを持ってきてる奴ほど、全然上手くなくて、結線しすぎでノイズだらけの音を出している傾向にあります。笑

ライブで一回も使わないのに、多分ボードに全部乗せて楽しみたいんだと思います。

その3:俺ってなんてこんなヘタクソなんだろう、、、せや、新しいエフェクター買おう

新製品が出るたびに、「これを買ったら俺は上手くなる!」というのを何十年も繰り返してしまいます。

その4:小手先のテクニックばっかり練習する

タッピングとか速弾きとか、テクニックとしてはすごいけど、「で、それ何の曲なの?」と言われるような、それだけでは成立しない事ばかり練習したり、小手先の事しか書いていない教則本を買いがちです。そして、バンドの中で浮いてしまいます。

「音楽」というより「ゲーム」をしている感覚に近いかもしれません。

テクニックばっかり練習していて何も得られなかった事については以下の記事にも面白おかしく書いています。

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最後に

今までの自分を振り返ってみて書いてみましたが、まぁイタい奴ですよねぇw
ギタリストは「前に出たがる」なんて言いますが、空気を読まずに空回りするのは避けたい所です。

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海津信志 | Shinji Kaizu
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