音のクオリティが高いのに、売れるバンドと売れないバンドがあるのはなぜか

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プロミュージシャンになるには
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僕は現在作曲家やギタリストとして仕事をしており、ありがたい事に、活躍されている方や、しっかりとファンがいて地盤ができているアーティストさんとしか関わることがありません。関わるアーティストさんはみなさんほんとにかっこいいし、尊敬する方ばかりです。

自分自身は高校生の時からバンド活動はしてきましたが、バンド自体で売れる事はなかったので、「メジャーデビューや、ファンがついて地盤が出来る」経過や、「そのレベルのアーティスト」最近はほとんど知りません。(ごめん)自分を棚に上げていうと、技術力だけで今の職を手に入れました。

そんな中、ふとフェスに出演している「これから来るかも」的なバンドの音源を視聴していて思った事や気づいた事がありました。

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サウンドのクオリティは両者そんなに差がない

インディーズで売れてないアーティストでも、楽曲のサウンドはめちゃくちゃカッコいいです。なんなら、下手にメジャーで出してるだけでお金掛けてないような楽曲よりは、大人のしがらみがないぶん、予算を音だけに注入出来るのか驚くクオリティの曲も多いです。

なんせ、ミュージシャンの皆さんはそこに命をかけているわけですから、悪いわけはありませんよね。

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じゃあ何故売れないのか

「うわぁ〜、、どのバンドもかっこいいし上手いなぁ。もしかしたら自分なんかの方が全然下手かも」と思わされたのですが、しばらく聴いてて思いました。

心に響かない。

なんなんですかね。外見だけカッコよくて中身がないというか。求心力がないというか。つまりは歌詞が良くない

という事に気づきました。

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売れている曲やアーティストは「歌詞が良い」

僕は元々歌詞なんてくそくらえと思うくらい興味がなかったのですが、結局、子供の事から聴いてきた曲、友達や恋人との思い出の曲、どれも「歌詞」が思い浮かぶんです。

そして、それだけではだめで、その歌詞の魅力を何倍にも引き上げるのがメロディなんですね。
最後に「編曲(アレンジ)」です。

数年前に流行った「香水」という曲ですが、クオリティはすごく低い(ごめん)と思うんですが、ムッチャクチャ良い曲だと思います。(好きとは言っていない)

ドールチェアーンドガッパー(

について、こんなに考えさせられた曲は他にありません。

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歌詞だけに想いを込めすぎている

もう一つ悪い例は「歌詞だけに想いを込めすぎている」パターンです。
売れないシンガーソングライターの人にありがちな気がします。

「私バラードしか作れないし歌えないんですよ〜♪」

ていうセリフを人生で何度か聞いたことがありますが、胸焼けで死にそうなくらいしんどいライブや作品しか作ってない事に気づいた方が良いです。

バラードで聴かせられる、感動させられるのも大事ですが、リスナーを楽しませる事も考えた方がファン層も増える気がしませんか。

歌詞とメロ、アレンジの良い比率を考える

最近テレビで

一緒にFly away♪全てをLet me see♪

みたいな歌詞のダンス系楽曲を聴いたんですが、中身ない所か文法も変だし何を伝えたいのか意味不明でした。アレンジやメロや歌手自体はまぁまぁカッコ良かっただけに、歌詞が全てを台無しにしてる感じがしました。

ダンス楽曲に中身を求めるものどうかと思いますが、「良い塩梅」を知る事は大事だと思います。

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お前の練習の成果を聞きたいわけではない

ギターソロが長いとか、ドラムフィルがすごいとか、ボーカルフェイクがすごいとか、、ベースのスラップがえぐいとか。。。

そんなんはオマケにしかすぎないんです。曲がよくて、歌詞がよくて、その次の次くらいでいいです。

僕らミュージシャンはバッキングよりソロとかの練習の方に時間を割いていますが、それを全面に出してしまうと皆んな引きます。人の自慢話聞くのに感覚は近いです。しんどいですよね。

良い曲だな〜!という気持ちになっている時に、ゴリ押しでかっこいいギターソロが8小節だけある。その8小節だけで聴かせられるほうが説得力があります。

ダラダラソロばっかり弾いて調和もくそもないジャズのジャムセッションにリスナーのお客さんが来ないというのを思い出してみましょう。

やっぱり皆んなが好きな楽曲を参考にした方がいい

結局の所、多くの人が聴いて楽しんでいる曲の歌詞とメロや、売れている歌手の見た目や見せ方のバランスを大いに参考にすべきです。

我々ミュージシャンにありがちな考えですが

「一般の人には分からないよねこのセンス」(と言って自分たちの作品の至らなさを高尚という事にして正当化する)

ではなくて、一般の人こそ音楽理論やバンド事情に忖度のない純粋な耳を持っているのです。
いくらメディアのゴリ押しで宣伝されたアーティストでも、良くないものは数年経てば誰の記憶にも残っていませんよね。

だから「一般の人」なんて言って、自分たちを特別な存在のミュージシャン様だなんて思ったらだめです。

みんなが求めているのは「自分にはできない異世界の体験」を出来る事です。

売れている人は「人間離れ」している

例えば「○○のアーティストが薬でまた捕まった」や「〇〇が不倫」みたいなニュースを時々メディアでみますが、普通の人が経験しないようなぶっ飛んだ事をしているくらいの人じゃないと良い曲(歌詞)なんて書けるわけがありません。(不法行為を肯定しているわけではない)

良い歌詞を作ろう!と思って良い歌詞なんか書けません。

その人の生き様が歌詞に出てしまうので、本物のアーティストが作った歌詞っていうのは「良くなる」んです。

考えてみてください。普通に学校に行って毎日授業受けて、コンビニでバイトして、帰って母親の作ったご飯食べてすやすや寝てるだけのやつに「こんな世の中じゃ〜〜〜!!」とか「愛とか恋なんて〜〜!!」なんて言われても説得力ないです。

ボロボロの人生を歩んで来たけど更生して家庭を気づいた人に「愛って大事だぜ」って言われたら妙に説得力ありませんか?
こういう人生を歩んでる人って多数派ではないからこそ、そういう人の人生(=曲、歌詞)に興味や、共感(≒同情)を得ることが出来るんです。

最後に

散々言ってきましたが、僕自身はバンドやアーティストとして売れてるわけではないし、そこまで壮絶な人生を歩んできたわけではないので偉そうな事言える立場ではないですが、本当にいろんなアーティストさんと関わらせていただいて、人々の支持を得られている方ほど、壮絶な経験や、他の人にはない唯一のものを持っているように思いました。

だからこそアーティストでありスターなんでしょう。

多分僕は人より沢山音楽やギターに時間を費やしてる自覚はあります。
集客には興味がないんですが、曲作りやギターの事には異常な興味を示す事にはなんとなく気づいています。

売れないバンドやアーティストの皆さんは、ぜひこれから壮絶な人生を歩んでから、また曲作りに励んでください。笑

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