好きな事(音楽)に没頭しすぎて、本当に大事な事を忘れてはいけない

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僕のように音楽を仕事にしている人や、これから音楽を仕事にしていきたい人は、その本来は「趣味」や「遊び」であり「不要不急」のものである音楽を奏でて、作ってお金を貰っていかないといけません。そうなるためには、生半可な努力では達成できませんし、誰かが仕事をくれるものでは無いし、誰かに言われた通りにやるものでも無いので、全て自分自身の心を削って生み出していかないといけません。何もかも捨てて練習、鍛錬をする決意が必要です。
ご飯を食べる時間や遊ぶ時間なんてありません。ライバルも沢山います。音楽に限らずどの分野でも簡単な事では無いと思いますが…特に音楽は「形の無いもの」ですから、そこに価値を感じてもらえるレベルの物をつくならいといけないので、我ながら相当大変な所業だと自負しています。

そしてやっと自分の思い描いた姿になるまでに、数年レベルでは叶えば良い方で、40歳になってやっと夢が叶った!とかいうパターンもあるだろうし、9割9分以上の人は挫折し「趣味」にとどめる事で現実に戻っていきます。

音楽で稼ぐこと  他の仕事で稼いで、音楽は趣味にした方が充実した人生を送れる

と言うことです。

僕は音楽で仕事をして稼ぐ事に執着していますから、基本的にはいろんな事を犠牲にしていますし、それが苦ではありませんでした。
何をするよりギターを弾いて、曲を作っている方が充実していたからです。
ただ、音楽をするには高い機材や、色々な事をするのに自費で賄わないといけません。(パトロンやスポンサーがいる人は顔色伺って頑張ってください)
好きな事をやってはいるのですが、自転車操業になってしまい、仕事をするために仕事をするという状況が続いていました。それはそれで幸せなのですが…
僕自身は前に出るアーティストでは無いので、自分自身が商品になる歌手やアーティストの方がもっと凄い決断や生活を迫られていると思います。

ここ数年、仕事も安定してきて、必死に仕事をとったり、やりたくない演奏や制作をしなくても良くなりました。

そうした途端、急に家族や大事な人の事を思い出し、「うわ、今まで人として大事な事忘れてたw」
と言う事に気づきました。

僕は幸い、裕福ではないがごくごく一般的な家庭に生まれ、割と過保護気味に育ったきたので、家庭に不満は全くありませんでした。その分、その大切さに気づく事もあまりなかったように思います。

昨年、祖母が亡くなりその事をより意識するようになりました。
その反面、今は仕事も軌道に乗り、やる事なす事上手くいく感覚すらある事は、今まで努力してきた成果だと思っています。

時間的にも余裕ができてから、自分がお金を出して迎えたにも関わらず、実家に置いてきてしまった犬がいるのですが、その犬のためにも沢山時間を取ろうと、時間を作って帰るようにしていました。

ずっと仕事優先、音楽優先でほったらかしにしてしまっていたので、仕事より犬や家族を優先するようにしました。

前までは、家で仕事をしている時、犬が寄ってきても「あとでね」と言って放ってしまっていたのですが、(そして仕事が終わった後には寝てしまっている)

今では、少しでも犬が構って欲しいと寄ってくると、仕事は後回しにして、犬に嫌がられるまで遊んだり寝たりしていました。
と言うより、後回しにできるくらい仕事が早くなったのも要因かもしれません。

何時何分其処に居ないといけない」と言うことが作曲家には無いので、仕事が早くなった僕はいよいよパートに出ている両親より暇で時間を持て余すようになりw
久しぶりに犬の散歩も自分で行くようになっていました。

そんな中、先日犬が急死しました。
散歩中突然具合が悪くなり、自宅に連れて帰り母親に動物病院に電話をして貰っている間に吐血、道中の車の中で息を引き取りました。その間たったの30分でした。

病院に着いた頃には心臓が止まっており、解剖等をして原因の追求はしませんでしたが、吐血、喀血の具合からみて、何かの拍子に心臓の血管が損傷し、肺に溜まってしまい呼吸困難になる肺水腫という症状ではないか、とのことでした。

13歳で老犬だったのもありますが、よく食べよく動く犬だったので、具合が悪くなる前になぜ気づかなかったのか、散歩の仕方や時間が悪かったのか?あまりにも急な事に数日泣き続け顔がパンパンになりました。今でもまだ立ち直ってはいません。

どう頑張っても人より犬の方が早く死にますので、最近はある程度意識はしていましたが、今回の記事のように、早く大事なものに気づきなるべく多くの時間を過ごし、できる限りかわいい仕草や行動を写真にとったり動画に撮りためていたのは良かったなと思いました。

死に向かう様はとてもショッキングな姿でしたので、犬中心の生活になっている両親の目の前で死ななくてよかったです。最初に迎え入れた自分の責任として、最期の瞬間まで一緒に居てあげられた事はよかったと思います。

これがもし、自分がまだ音楽ばっかりに没頭し、大事な物、人をほったらかしにし続けていて今回のような事になってしまっていたら数百倍は後悔していたと思います。

時々ニュースになっているように、スポーツ選手が競技に没頭しすぎたあまり、引退後に進路を取れる知識がなさすぎて、転落人生を送ってしまう感覚に近いかもしれませんね。
セカンドキャリアのために、現役中からしっかり勉強、資格取得をしている人はその後別の道でも成功する、海外ではそのサポートも手厚い、日本は一つの事に根性で突き進みすぎる、など…
よく言われますが、音楽をやっている人もまさに良い例ですので、自分ごととして考えてみてください。

大事なものや友人、家族、恋人居なくなってから気づいても遅いです。

歌詞には良く出る死語ですがw
ほんとその通りです。僕はそうなる前に気付けてよかったです。

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