何かの間違い(?)で歌の素人がドラマ主題歌で歌手デビューしてしまった話。

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コラム
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以前こんな記事を書きました。

いわば「経費削減」で仮歌を自分で入れるために、今から2年前くらいから、自分の曲の仮歌を録りながら練習を重ねてきました。

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音楽家ではあるが、歌は素人だった

僕はギタリスト、作曲家としてはプロですが、歌に関しては本当に素人で、自分の地声を録音したものを聞くのがとても嫌いでした。

でも、作曲家として歌物の曲を作っているのに、歌の事を何も解っていないのは乱暴すぎるだろうということと、プレゼン・コンペ用楽曲を作るたびにプロの歌手の方に仮歌を頼むのも意外とお金がかかる
ので、なんとか自分で入れれるようになろうと日々練習を重ねてきました。

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やっぱり練習すると、上手くなる

ギターのレッスンで生徒さんに教える際、1番の上達方法は録音することだよ、とよく言います。
もっとも自分のプレイを客観視できるからです。
これは当然歌にも言えることで、自分の歌を録音して聞いてはその下手さに悶絶しながら、何曲も何曲もやっているうちに、どんどんニュアンスやピッチの悪さも薄れていき、メロダイン(声を修正できるソフト)の編集時間がグッと減っていっている事に気づきました。

さらに、自分で入れた仮歌の楽曲でプレイリストを作るくらい自分の声にも慣れていました。

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そのうち、声も仕事になっていった

とある楽曲制作の際、先方の方から「海津さんの声でコーラスを入れておいてもらってもいいですか?」と言われ僕は「え??本当にいいんですか???」と耳を疑いましたが、かなり分厚めに入れさせていただいた事をきっかけに、自分でコーラスワークもこなすようになってしまいました。

コーラスレコーディング
「コーラスレコーディング」の記事一覧です。
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そして、自分の歌声がテレビドラマ主題歌に採用される。

自分が作曲した曲がドラマ主題歌に採用された時の事です。女性歌手の歌唱を想定しているとの事だったのですが、歌詞のハマりが判ればいいやと思って、女性キーながらファルセットを駆使して頑張って自分で仮歌を入れてデモを送信しました。

その後、先方から曲構成の直しが何回かきたのですが、ずっと僕の仮歌の音源のまま話が進んでおり「…自分の声やだなぁ。。。早く本チャンの歌手の方で録り直した音源かシンセメロで話をしたいのに。。。」

と思っていたのですが、最終的にミックスが終わった完成品を聴いた時

「いや、俺の声のままやん。」

となり、結果的に仮歌の際に入れた自分の歌声が「クセがあって良い」(褒めてる?w)ということになり、そのまま使用されることになりました。爆笑

歌手を目指している子あるあるですが、「小さい頃から歌うことが大好きで、歌手になるのがずっと夢でした!やる気だけは誰にも負けません!このオーディションに絶対受かりたいです!

という定型文ってあると思うのですが(笑)

僕は小さい頃から歌う事は好きではないし、歌に対してのやる気も誰よりもないけど、ドラマタイアップ付きで歌手デビューしてしまうという、そこら辺の歌手から大ブーイングを喰らいそうな結果になってしまいました。笑

何のドラマかは、僕のページのWORKSから確認していただければと思いますが、正直、決して歌が上手くて通ったわけではありませんので悪しからず。笑

ドラマがコメディ寄りの面白いお話なので、自分の声が妙にマッチしてるなぁと、我ながら楽しみにしながら毎回拝聴しております。笑

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自分は○○だから無理だ、と思わない

「僕はギタリストだから」「僕は作曲家だから」

歌詞は書かない。ベースは弾かない。ドラムは叩かない。etc…

そのせいで沢山の時間とチャンスを逃してきました。

歌なんてもってのほかだ。と10年前の僕は思っていましたが、やっぱり頑張ってみると、何かしらの形で神様、仏様、プロデューサー様、ディレクター様、スタッフ様方がご褒美を下さるんだという事を改めて感じた一件でした。

上手くなくたっていい。賞賛されなくてもいい。誰かが見てくれて何かを感じてくださるなら、なんでもチャレンジすべきなんですねぇ。

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