ジュエリー職人の方が、依頼者の芸能人と“金銭トラブル”があった事についての記事を読みました。(文末にリンクを貼っています。)
よく似た例は作曲家である僕にもあって
依頼者は「自分は特別(自分に提供すると宣伝効果がある、お前の作曲家としての経験を積める、等)」と思っているのか、作曲を依頼して後から極端な値引きや譲渡を要求する勘違いアーティストや歌手がごくごく稀に現れます。
この記事を見て、そういう人から受けた屈辱的な経験を思い出しました。
仕事として音楽をやっているので「経験のため」「親族でもない他人のため」に無償でそれをする意味がわからない
僕はあくまでも仕事で音楽をしているので、納得行く報酬がない限り別にやりたくないと思っています。「経験のため」にやってるフェーズではないのです。
もし本当に「この人にはタダでもいいから曲を書きたい!」と思えたとしても、”だからこそ”しっかりとした額を請求したいです。
定価が無理なら先に報酬を決めてくれない人は信用しないことですね〜。
詐欺と奉仕のギリギリの隙間をうまく責めてくる依頼者
この春にもこういう目に合ってしまいまして、仕事としては数十万円分の仕事をしたのですが、向こうの感覚で「高い」「お金を払うなんて聞いていない」「報酬はタイアップが付いたらそこから払うつもりだった」と意味不明な事を言われ結果的にタダで曲を持っていかれてしまいました。
厳密にいうと、あまりに不誠実な対応をされたので「仕事として」受けた話ではなく「ボランティア」としてやった事にしました。なので当サイトの実績欄にも一切載せていません。
僕はよくブログのアイキャッチ画像に「いらすとや」のフリー画像を使用させてもらってますけど、そういう感覚で曲書いてくれると思ってるのかな?笑
実際、一般的な感覚からいえば多分僕の作曲料は「高い」です。(大体値段交渉の時に定価を伝えると引かれるので言わずに先に予算を聞くようにしてますが。)
でもまずはその額をもらわないと「他人のために」真剣に作品作りをしようなんて思えないんです。
とはいえ法人や個人で予算は大幅に変わります。値段じゃなくて”海津の作風が好きだから”とかそういう理由で依頼して欲しいので全然交渉は受けます。いくらに落ち着くかはお互いの想い次第です。それも含めて交渉だと思ってます。
ちゃんとしたご依頼者様がほとんど。そういう人はやっぱり上手くいっている
個人のアーティストさんからの依頼で、定価をお伝えしたものの値引きしますよと伝えたのに、しっかり満額払ってくださった方もいます。その方は今目覚ましい活躍されていて、定期的に興行にご招待してくださったり(必ずグッズを買ったり御礼をしていますw)良い関係が続いています。やっぱり活躍する人は意気込みから違うんだなと思いましたね〜。
なぜ俺に依頼してくる?
話を戻しますが、わざわざ俺に依頼して高いとか言うんだったら、別に1万円とかで曲書いてくれる人なんて適当に探したらいくらでもいるので、そういう中から探して欲しいものです。。。
結果的に海津に頼んだらクオリティの高いものができるので、友人関係を装いうまく言いくるめてタダで作らせてやろうという魂胆が見え見えでした。
多分本人はそういう感覚はなくて、意味不明な善意で「(偉い)私に曲を書かせてあげるのよ」とか思ってやってそうなところも怖いです。
実際「私の意向に賛同してくれる人たちとやりたい」と発言していたのですが、やっぱり「タダで私の好き勝手な音楽活動に奉仕しなさい」という意味でした。
もはや詐欺師の思考ですね。
僕はこれまで生徒さんやファンやアーティストさんなど、かなり多くの人を見てきているので、最初の数分話したら「あ、やばいなこいつ」とわかるくらい人を見る目がついてるのですが、如何せん大切な人からの紹介で繋がった事案だったので無下にできず、最悪の結果になりました。
これからも、またお人好しでこのような事に巻き込まれることはありそうですが、
今後も、”仕事でやっている事”を、ボランティアや無償では絶対にやりたくない気持ちは変わりません。(チャリティー活動という”仕事”ならやります。)