やりたく無い事をやっている時間ってとても無駄です。
人生に無駄な時間なんて一つもないんだ!
というのも確かになんですが、出来る限り無駄な時間は減らしたいものです。
僕は普段から、無駄な時間を浪費しないよう極力やりたくない事は拒否しています。
ただ嫌なことをやりたく無いからではなく、やりたい事に使う時間を奪われたく無いからです。
やりたく無いことをしてもパフォーマンスが下がるだけ
自分の経験や他人にされた事で3つ例を挙げてみます。
1.ギャラも安いし好きじゃない内容だけど、先輩、上司からの依頼だから断れない。
好きじゃ無いものに打ち込むのってパワーが要ります。そのわりに気持ちが入らないので、作品としてのパワーも足りないものが出来てしまいます。
業務としてはそれで良くても、作家、アーティストとしては…ですよね。
結果気力も体力も奪われ、本来やりたい事を後回しにしてしまい、結果的に何も成し遂げる事ができません。
だからといって、先輩、上司にギャラの交渉をするのもちょっと違うと思っていて、そもそも予算がないから安くで振られているものなので、そこで無い予算を上げさせようとするのはお互いに悪い方向に行きかねません。
2.いい人と思われたいから、嫌な事を断って嫌われたく無い
人に気を使いすぎると、なんでも人に合わせる癖がついてしまい、自分を見失ってしまいます。
自分に芯がない人ほど、他人に頼られる事、他人の成果や地位にもたれかかってしまい、いざ何も無くなった時に自分の芯のなさに絶望してしまいます。
断っても「そうだよね、また宜しく!」と分かり合える、理解できる仲間を作れるように、自分自身の鍛錬をすべきです。
3.ライブがあるけど、バイトのシフトが足りないから入ってと言われた
音楽をするため、ライブをするためにバイトでお金を稼がないといけないのは分かるんですが、音楽で仕事をするためにやりたく無いバイトをしている時間がとても勿体ないです。
そうやって少しの機会でも逃しているうちに、バイトだけしている時間が増えて、音楽から遠ざかってしまいます。
やりたくない事をしていると、負のスパイラルに陥る
生活の1割のやりたい事のために、9割をやりたくないことに割いてしまっていると、基本的な思考もその9割に引っ張られてしまい、結果的にやりたい1割も侵食されてしまいます。
そうなっていくのに自分自身でも気づく事ができず、気づけば何をやっても上手くいかない、どんな事にも批判的な意見しかできないようになってしまいます。
でも9割もやりたい事をしていたら、生活ができなくなります。
と言って自身のない事を「バイトしないといけない」という言い訳にすり替えて、また夢が遠のいて行ってしまうのです。
音楽がやりたいのなら、少しでも1割のやりたい事に近づける仕事やバイトを見つける、探し出す、狩るくらいの勢いで、自分の足で営業していきましょう。
成功しているミュージシャンは皆、やりたい事のために自分の足でせっせと売り込み、営業をしています。決まった道はありません。
やりたく無い事にしっかりと線引きをして、時間を確保する
どうしてもやりたく無い仕事や物事をする際は、どこまでが限界か決めておくべきです。
例えばやりたく無い仕事を受けた場合は、決められた時間、内容以外には一切時間を使わない。
・打ち上げ
・打ち合わせ
・練習
・資料集めetc…
実働以外にも実はたくさん時間を使ってしまっています。
そこを精査する事で無駄が省けます。
ただし、それを省いてもしっかりとしたパフォーマンス、作品が出来ないと話にならないのは言うまでもありません。
それを繰り返していると、やりたい事だけが残っていく
やりたい事にだけ徹底的に時間と労力を割いていると、結果的にそのクオリティも上がっていき、人から頼られ、やりたい仕事だけが上手く入ってくるようになります。
「9割嫌な事、1割やりたい事」をやっているより、「9割やりたい事」に振れるようにできれば、単純に9倍も馬力が変わってきます。
例えば、僕は一般教養の授業や勉強をしたくなかったので、音大(=学校法人の学校)にはいきませんでした。
無認可の学校で音楽を学びましたが、そこでは一般教養の授業はなく、全て音楽に関する事で、それ以外の時間も無駄な勉強をせず音楽の勉強・練習だけに集中できました。
結果的に少しでも早く音楽の知識面では成熟できたと思っていますが、リスクとしては、大卒どころか専門卒の資格を得ることはできませんでした。
でも、そのリスクって実力社会の音楽業界に出てしまえば何のデメリットもありません。(学歴は付加価値としてはあるけど)
プロになれない人の特徴として、「大卒の学歴も持っておきたいから音大に行きます」という定型分を言いがちです。
リスクを取らず「やりたくない事」を選択している人に回ってくる仕事はありません。
リスクを取って「やりたい事」だけを選択している人が大勢いるからです。その後に並んでいて仕事が回ってくるほど、音楽業界は大きくありません。
ちょっと面白い話
昔、アマチュアの頃にバンドメンバーが突然大きいエフェクターボードを作ってきました。「20万円くらいかかった〜!」と言っていたのですが、クレジットカードで数十回のローンを組んだそうです。
僕は「そんなん手数料ばっかり取られてアホみたいやん。」と僕は言ったのですが、メンバーは「いやいや、手数料払えば道具はプロと一緒になれるねんで」と発言して、妙に納得しました。
彼は実力的には確かな物があったので、手数料で機材面の差が埋められるとすれば、そのリスクは取ったほうが勝ちに近いなと、妙に納得してしまいました。
でも、無理なローンは心身共に疲弊するのでほどほどに…という感じですが。
オチとしては、後日彼はその機材を盗難に合ってしまいました。
笑えない。。。。
まとめ
身の丈を知りつつ、リスクを取れば取るほど理想に近づけると僕は信じています。
本当に音楽をやって仕事にしたい、本気なのであればリスクを取るのも怖くないはずです。
そこも加味して、もし逃げの選択をしている方は道を考え直した方が音楽との付き合い方を健全にできるかもしれません。