音楽関係以外の友達や生徒からよくある質問がこれです。
お前作曲とかしてたら、アイドルとかと付き合えるんちゃうん?羨ましいわ〜!!
結論から言うとないです。泣
作曲家やギタリストの立場は意外と低い(俺レベルでは)
作曲家のイメージってこんなんらしい
どうやら、友人や親戚から見ると、作曲家をやってますって言うと、昔で言う「作曲家の先生に、ご無理言って曲を書いていただいたんです。」
みたいな、どちらかというと、歌手やアイドルの方が、偉い作曲の先生にお願いして曲を提供していただく、さらに、どんな作曲家の先生に提供してもらっているかがその歌手のステータスになる、というイメージがあるみたいです。
なので、作曲家はその権限を使って、若くてかわいいアイドルや歌手を彼女にしちゃう、、、なんて
ありえない妄想を勝手に僕に押し付けてくる人がいるわけです。笑
そんな時代があったかなんて作曲家のキャリア10年もない僕からしたら伝説のような話ですがw実際はこんな感じです。↓
今の楽曲提供の仕組みからはあり得ない
僕が作曲家を初めてからは、「歌手→作曲家」にお願いする、と言うよりは「多数の作曲家がプレゼン→歌手」と言う、いわゆるコンペ形式での楽曲提供が一般的というか、多数です。
そのため、どちらかというと、僕ら作曲家が、歌手やアイドルの方に対して「こんな曲書いたんです!!いかがですか???!!」とお伺いをたてている方が多いんですね。
現実問題、その方が歌手としてもたくさんの曲から選べるし、昔の形式のように決め打ちにしたが故のハズレ曲になるリスクも少ないんだと思います。
でも、そんな下手からプレゼンする曲に売れるようなパワーがあるのか?なんても思いますが。。まぁ、一長一短ですよね。
もちろん、今でも著名な作曲家さんや、本当に実力のある一流の方は話は別ですけど。。
要するに、間口が広がったというか、作曲家人口自体も昔よりかは莫大な数になっていると言う事でしょう。作曲なんてパソコン1台あれば完結できますからね。
昔はしっかりとアレンジしたスコアを書けないといけないし、機材だって今より高価なので、本当に才能も経済力もある選ばれた方しか作曲家になれなかったと言うイメージです。
決め打ちというのは本当にありがたい
そんな中でも、ありがたい事に「海津の曲が良い」と、決め打ちで曲をお願いしてくださる歌手やアーティストさんもいらっしゃると言う事は、この時代に本当にありがたいですね〜〜。
それに見合った知名度や実力、もっとしっかりつけていきたいです。
アーティストさんは大切な「お取引先」なんです。
話が少し脱線しましたが、戻します。
芸能界や音楽業界は華やかなイメージがあるでしょうし、実際アイドルの方は人前に出るわけですから相当な美人も多いですし、友人たちからしたらそういう妄想をしちゃうのもわかります。でも、僕らからしたら、アーティストさんや歌手の方って大事なお取引先なんです。
例えば、あなたが営業の仕事をしてて、取引先の女性に個人的な連絡先聞きまくってたらどうなります?
学生だったとして、友達の文化祭に遊びに行って女の子ばっかりナンパしてたらどうです?(僕はこれで出禁になったことあります。)
つまり、そう言う事です。笑
音楽活動だって、要は会社と会社のお付き合いがあるわけですから、そちらの大切な商品(表現良くないかもすみません)を危機に晒す恐れがあるやつなんかと、取引しませんよね?いくら実力があってもです。
僕らと気が合う人って結局ギターオタクや作曲とか機材狂です。
ちょっと視点を変えると、なぜ歌手やアイドルの方が俺ら作曲家に曲をお願いしてくれているのか?
それは…
普通じゃ考えられないほど狂った拘りで常識破りのクオリティで一つの事を極めているから
なんです。歌手やアーティストさんは「表現をする事」を極めているわけですから、理解できない専門外の事を専門家に頼むのであって、そんな奴と友達になっても意味不明な言語喋るやつ、みたいな感じですよ?笑
僕からしても、表現者の方の演技や歌の一つ一つのこだわりって、未知の世界で本当にすごいな、と尊敬します。
このサブドミナントからサブドミマイナーに行ってトニックに解決するのって、、、まぁ定番だけどやっぱり使っちゃうよね!僕的にはOasisのノエルの技法が染み付いてるんだわ。。
ちなみに、Amに行く前のドミナントって、Bdim7かG7/Bだとどっちの響きが好きですか?
↑こんな会話を普通だと思っているあなた、変人ですよ。笑
そもそもこんな人に、話の合う友達なんか中々できないと思います。笑
でもやっぱ人と人との付き合いですから
とはいえ、やっぱり同じ音楽をする人間としてウマが合う方も多いですから、自分と境遇が近いとか、話が合うとか、住んでる所が近いとか….ふとしたきっかけで、取引関係なく友達としてお付き合いをする事も無い事は無いです。
でも、やっぱり「ミーハ心」でこびを売ったりなんかするとすぐに見透かされます。
これは普通の人間関係だってそうですよね。
僕としては、普通で特に取り柄もない人間の僕が、ただギターがちょっと上手くて曲が書けるだけで、有名な歌手の方や本当に才能のあるアーティストさん達と関わる事ができるなんて、なんて役得な仕事なんだ、と思わせてもらってます。笑