2024/5/6
サブボードを製作したのでそちらの紹介ページも公開しました。
2023/7/26 加筆、修正しました。
僕はギタリストの演奏としてはプロですが、電気系統は素人です。
演奏は良くても、エフェクトボードの組み込みが甘いせいで、グランドループでノイズが沢山乗ったり、演奏中の事故に見舞われた事が多々ありました。
せっかく演奏が上手いのに、演奏をよりよくするはずのエフェクターに台無しにされてはたまったもんではないですよね。
なので、文系の僕は、電気系統の事はその道のプロに任せることにしています。
名古屋の楽器店、アンプ修理やエフェクトボードの製作も行っている「ドクターMusic」さんに、しっかり組み込んでもらっています。メーカー展示ボードをはじめ数々のエフェクトボードを手掛けている技師さんが作るこのボード。芸術的ですよね。利便性も兼ね備えた完璧なシステムです。
とにかく、音切れの事故がなく、耐久性があり、使用感、利便性に優れた上で極力小さくをコンセプトに作っていただきました。
後述しますが、スイッチャー意外で個々に踏むペダルには段差をつけており、その下に配線することによりスッキリ詰めてコンパクトになっています。
基本的にはボードにガチガチに固定してますが、歪みペダルは交換する事も多いので取り外しが容易にできるように、多少ケーブルに遊びを持たせる仕様になっています。
繋ぎ順を追って内容と使い方も紹介します。
仕様エフェクターリスト
ケーブル
ケーブルは最も定番なCAJケーブル+Switchcraftプラグを使用しています。
ジャンクションBOX
ドクターMusicさんオリジナルで僕仕様で作ってもらいました。ギター2系統をスイッチで切り替えられるようになっており、アンプとの4ケーブルメソッドで使用できるようになっています。
[Gt→Fx→AMP In (AMP Send)→FX→AMP Return]
センドリターンを挟まずインプットに全てのエフェクトが流せるようにもできます。
Empress Effects Compressor MKII
高品質でコンパクトな1176系コンプです。リダクションの具合がわかるLEDが着いているのが最強に便利です。軽めに音を整える程度に掛けっぱなしにしています。歪ませた際はハウリングを抑えてくれますが、かけ過ぎるとホワイトノイズが出てくるのでOffにすることもあります。
XOTIC XW-1 ワウペダル
定番ワウペダル。初期型のため現行品と仕様が異なるため、特別なノイズ処理をしていただいています。
Free The Tone ARC-53M
定番のプログラマブルスイッチャー。こちらも割と初期型で長年使っています。ファームウェアのアップデートしたいな。
Blackberry JAM Lemongrass
長年モニターアーティストをしているBlackberry JAMのTS系ブースター&ODのプロトです。
クリーンブースト〜クランチで使用しています。アンプのODにブーストするととても気持ちが良い音になります。
ブーストした際の値は固定ですが、特に困ったことはありません。
歪みペダル3つはスイッチャーで管理していますが、個々で踏むこともあるので、ボードから1段、台座を敷いてもらっています。さらにその下に配線することにより、かなりスマートなボードの仕上がりになっています。
Blackberry JAM Blue Mallow
同じくBBJのODです。これは本当に最高のODです。正直BBJのエフェクトを使いだしてから、もう他の歪みペダルは全部売りました。興味も湧きません。笑
それくらいナチュラルなサウンドが気に入っています。ただ、あからさまな歪みサウンドが出ないので、ベタ歪みが好みの人には合いません。ニュアンスを出したり、アンプの歪み特性を壊したくない方には絶対おすすめします。
くせがなく、ややハイにピークがある音なので、中域に色付けのできるケンタウルス系や好みのクリーンブーストと合わせても良いかもしれません。
ノーマルチャンネル+ブーストがあるので、先のLemongrassと合わせると、4パターンの歪み+アンプの2チャンネルが使えるので、かなり幅広い音がこのサイズのボードで出せます。
Blackberry JAM Cranberry
BBJのディストーション。僕の場合アンプのODチャンネル+先のBlue Mallowのブーストで十分なのであまり出番はないですが、特に歪ますシーンの時に使用します。結構歪むのでとても弾きやすいです。笑
言うなればBOSSのDS-1にも近い気もしますが、もっとハイファイで中域がありニュアンスが生きています。
開発段階から色々と弾かせていただいていたのでとても使いやすい一品になっています。
strymon mobius
大定番のモジュレーションマルチ。これがあれば大体どんな変わりモノの音でも出せます。
音質は言わずもがな、PRE / POSTで出力も選べるので、エフェクトによって切り替えられるように配線してもらってます。
例えば、コーラスはプリで歪みの前にかける、エグめにかけるオートワウはポストで歪み後にかけられるようにしています。
Free The Tone FLIGHT TIME FT-1Y DIGITAL DELAY
フリーザトーンの定番ディレイ。BPMアナライザーで自動でテンポ検知してくれるのは最強に便利です。
ねちっこいアナログディレイはそんなに好きじゃないので、これくらいハイファイでスッキリして音質の良いディレイはとても自分に合っています。何も不満がないので長年使っています。
現在は廃盤になってFT-2Yになっていますが個人的にはFT-1Yの方が音が良いかな?と思います。
JHS Pedals 3 Series FUZZ
使用する時だけ繋いでいるFUZZペダルです。追加エフェクト用にボードから電源ケーブルを1本引けるようにしてもらっています。
音はかなり良く、BIASノブでローファイにできるものとても好きなのですが、ノイズが多いので鬱陶しいです。まあでもFUZZなのでご愛嬌ということでしょうか。
TC ELECTRONIC Polytune 3
かなり長年KORGのDT-10を使用していたのですが、こちらに乗り換えました。
使いづらいです。6弦一気にチューニングできるポリフォニックモードがすごく邪魔。6弦一気にとかそんな雑なチューニングしないのに、この機能はオフにできず、1本ずつチューニングしてるのに勝手にそのモードになってしまうのがすごく鬱陶しいです。
チューニングの反応もDT-10の方がアナログっぽくて好きです。今度ボード改修の際は取り外す予定です。
Free The Tone PT-5D
パワーサプライ。これまでは前機種のPT-1Dを使用していましたが、自機種の電源を自機種から取るというやや謎の仕様で、ノイズも多少乗っていたいのでこちらに載せ替えた所、ノイズもなくなりスッキリしました。
最後に
実際に現場や自宅のレコーディングで仕様しているメインボードを紹介しました。
自分で組んでいた時より音質も本来のエフェクターたちの音が綺麗に出ているし、ノイズもなく、これまで大きな事故も起きていません。
エフェクターが増えてきた皆さんも、演奏は自身で極めつつ、ぜひエフェクターボードの制作はその道のプロに任せてみてはいかがでしょうか?