CAJ公式サイトにも使用アーティストとして載せていただいていますが、普段CAJのケーブルを使用しています。
これまで使っていたケーブルと比較検証してみたので記事にしました。
ケーブル一つで音は結構変わります。人に気づかれるレベルではないのかもしれませんが、その一つ一つの積み重ねが、人生を変えることになるのです。(大袈裟)
早速、順番に音を聴いて行ってみましょう。
使用楽器
Threedots GuitarsのSタイプです。
収録条件
ギター→ボードのケーブルだけの交換なので、全部のケーブルを変えている訳ではありません。
組み合わせによっても結果は変わると思いますので悪しからず。
アンプはMAGNATONE M-80、キャビはUniversal Audio OXです。
音源は素音(クリーンコード→クランチソロ→歪みコード)と、オケ上でソロを弾いている2種類を用意しました。
A:CAJ Legacy Cable
今回のメインのケーブルです。使ってみての感想は以下です。
- ギターにおいての欲しい帯域が出てくれる。
- 普通だとどうしても消えてしまう微妙な広域部分(楽器の鳴り)的な部分が出てくれる。
- 例えば弦を張り替えた時のような音の出方。音が元気になる。
- 弾きやすくなる。
- ニュアンスが軽く弾いても出るので、普通だと音をはっきり出すために強く弾いたり、思っているより大袈裟に弾かなくても良くなった。(再生能力が高い。)
- 録音した時に、埋もれない。(他の楽器の邪魔をしない。)
レンジが広い弊害としては、全帯域が歪みに送られるので、ちょっとファズっぽいニュアンスになる時があるかな?と思いました。これに関しては後述するGも同じです。
B:CANARE
楽器屋のど定番でスタジオや音響さんに借りるときに大体これ。のやつです。
CAJ Legacyに対して、弾き心地としては奥張った感じになるので、多少力をこめないとニュアンスが出ない印象です。
音としては全然悪くないんですが、CAJがWAV48/24だとしたら、このケーブルは44/16って感じですね。笑
C:soundflex by rhc
詳細不明のケーブルなんですが、MAGNATONEを購入した時に一緒に貰ったものです。
とてもいい感じのケーブルなのですが、高音の立ち上がりが遅めでオーガニックな感じの音なので、アコギのケーブルで使うことが多いです。エレキに使用するときはギター→ボードより、ボード→アンプの最後段に使う方がしっくりきていますが、今回は規定に揃えて録りました。
肉厚でいい感じですね!歪むとちょっと重い印象かな?コードと単音の音量、印象差が少なくて良いです。
D:MONSTER CABLE ROCK
有名な高級ケーブルです。高校生の時、このケーブルを買うと上手くなると信じ込んでいました。
当時買ったものなので15年くらい経っていますので、経年変化(劣化)も加味して現行品とは音は若干違うと思います。
どっしりしてますね。個人的には長年使ってたので安心感のある音です。
なんとなく海外のギタリストの音って感じがする。歪みは一番いいかもです。
E:サウンドハウスブランド(CLASSIC PRO)
サウンドハウスの激安ケーブルです。
モンスターは7,000円、サウンドハウスは1,000円以下で買えます。その価格差を考えたら全然許容範囲です。
音も結構いいです。
でも、やはり「楽器の美味しい音域」「ハイレゾっぽい感じ」は削ぎ落とされてしまってる感じがします。単音になると音が細く感じますね。
F:謎の激安ケーブル
どこで入手したかも覚えてないですが、その辺に落っこちてたので検証対象にしてみました。笑
多分初心者セットとかに付いているようなものだと思います。
ボード以降にはちゃんとした機材やパッチケーブルを使っているので変には聴こえないですが、全部このケーブルにしたらやばいことになりそうですw
中音域の特定の帯域とダイナミクスのmfくらいがスポッと抜けてしまっている感じがするので、すごく弾きづらいです。
ニュアンスの再生力が低いです。
G:Switch craft-CAJ(Tone the futureって書いてるやつ)
メインで使っているケーブルです。スイッチクラフトのプラグにCAJのケーブルですが、AのLegacyケーブルとはまた別の物ですので、音の印象は違いました。
こちらのケーブルは、ボードを組む際にドクターMusicさんに作っていただいた物で、ボードや4ケーブルメソッドのギターシステムの全ケーブルはこれで統一しています。
音の傾向はAに似てますが、もうちょっとナチュラルな雰囲気ですね。
良くも悪くも「プロ」っぽい音がします。
個人的ランキング
クリーン部門
- C:soundflex by rhc
- G:Switch craft-CAJ(Tone the futureって書いてるやつ)
- A:CAJ Legacy Cable
- D:MONSTER CABLE ROCK
- E:サウンドハウスブランド
使用ジャンルにもよりますがこんな感じかな。Cは弾いてて気持ちが良いです。G vs Aは悩みましたが、Aの方がレンジが広い分暴れやすいかなと思ったので、微々たる差でGになりました。
CAJはレンジが広いので、逆にそれに気を使って控えめに弾いてしまう事がありました。
歪み部門
- D:MONSTER CABLE ROCK
- G:Switch craft-CAJ(Tone the futureって書いてるやつ)
- A:CAJ Legacy Cable
- C:soundflex by rhc
- B:CANARE
ザ・ギターの音という意味でモンスターがダントツで良いです。
ただ、ギターの主張が出てしまうので、それを抑えたい場合は、意外とCANAREくらいでちょうど良いのかもしれません。
総合
- G:Switch craft-CAJ(Tone the futureって書いてるやつ)
- A:CAJ Legacy Cable
- C:soundflex by rhc
- D:MONSTER CABLE ROCK
- B:CANARE
結局「自分の音」という意味と汎用性の高さで、1位はGになりました。
自分のシステムを持っていかない現場やセッションなどは、Aの方が安定したレンジの音を出してくれるので、まぁケースバイケースですね。
CやDはクセというかキャラが強いので、現場の機材の相性によっては全然ダメになりそうな気がしました。
そういう意味では、CANAREは安定してるし、サウンドハウスも悪くないです。
個性という意味ではsoundflex by rhcがやっぱりアーティスト的な音だし、MONSTERは力押ししたいミュージシャンや、バンドマンなど「個性」を作るには合うと思いました。
皆さんはそれぞれのケーブル、どんな印象でしたか?
やはり天下のCAJは、マルチに良い音を出せるケーブルとして、ど真ん中であり最強でいれるケーブルだと思います。