「憧れの存在」と自分が肩を並べていると思ってはいけない

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プロミュージシャンになるには
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楽器プレイヤーあるある

音大生や楽器プレイヤーの中には、ホテルやバー等のBGMの演奏を仕事にしている人がいます。
そういう中で、有名な芸能人やミュージシャンが来店して、「君の音楽、よかったよ〜!」と褒めてくれる、チップをくれるシーンなど、良く聞く話です。

そのまま一緒に1、2曲演奏、という事もあると思うのですが、それは素晴らしい体験になるのかもしれませんが、これでその演奏者はその著名人と共演した、同レベルになったと思ってしまう恐れがあります。

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自分の場合

僕も、自分のギタリストとしてのリーダーライブでは、普通では共演できないようは諸先輩方や先生方にお願いをして、バックをしていただいていました。

先輩からすると「頑張っている後輩からのお願いだから協力してあげよう」という気持ちで参加してくださるのですが、共演できた自分からすると「やった!これで俺も先輩方と共演したということで同レベルになった」と勘違いしてしまいます。

演奏を見ていただいたお客様からすると、同じステージに立っている者として同レベルであると思っていただけるとは思うのですが、その差異に気づいているのは自分自身だと思います。

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自分自身の実力のなさを、諸先輩方や有名人の実力やネームバリューで補おうとしてしまっている。

最初の話にあった「君の音楽、よかったよ〜!」というのは、著名人からしたら本音でもあるとは思うのですが、実際本当の意味で同業者と思われていたら、そういう事は言わないと思います。
お客としての”良かったよ”と、同志としての”良かったよ”は違います。

要するに、今回の例だと著名人から見て、自分(著名人)とは関わることのないレベルのミュージシャンであるという事を突きつけられているということです。

僕たちは、その著名人や有名ミュージシャンと、本当の意味で肩を並べないといけないのに、その言葉に図に乗るのではなく悔しがらないといけません。

お互いに「良かったよ!」と言い合えるようになってこそ、一人前なのかもしれません。

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裏方のさだめ

我々楽器プレイヤーは、アーティスト等のバックバンドや、演奏家ではあるが人の曲を演奏するのが主な役割である事の場合も多いです。

そのため、僕もその一人なのですが「自分自身」にネームバリューが無い人が多いです。

でも、仕事自体は大きいものも多いので、自分を紹介するとなったとき、SNSや自身のプロフィール欄に、所狭しと共演アーティストを並べてしまいます。

そうして著名人の名前を借りる事でしか自身の「凄み」を表現する事ができません。

大変言い方が悪いのですが、そうなってしまうと「使い捨て」になってしまう恐れがとても多いのです。(どっかの綾○レイとか水星の魔女のエ○ンさんとかマブラヴの社さんとかね)

アーティストの支えになる仕事や、バックグラウンドミュージックなど、とても誇れる仕事なのですが、その中でも「自分にしかできない事」を見つけないと、仕事としての音楽寿命を伸ばすことは難しいです。

そして、余裕を持って誰かに「良かったよ!」と言えるようになれれば最高ですね。

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