物乞いみたいなやり方で音楽をしていた話

スポンサーリンク
プロミュージシャンになるには
スポンサーリンク

僕は2023年時点で大阪から上京して7年になるのですが、最初の方は本当にいろんな所に出向いて、いろんな仕事や、「仕事にならない」演奏活動もたくさんしてきました。

そんな中で、今考えるとかなり大変だったなと思う仕事?について思い出したので書いてみます。

スポンサーリンク

「ライブ・コンサート」では無い「生演奏」

普通、ライブをする際はライブハウスのイベントや自身のショーで、「自分のファン」や「音楽を聴きにきたお客さん」に対して演奏して、その入場料やチケット代からギャラが発生します。

ですが、演奏を主にしていないレストランやバーなどで、BGMとして演奏する仕事もありましたが、その中でもサプライズ的に演奏する現場もありました。

BGMとして演奏する場合は、演奏を聴きにきているわけではないお客さんに対して、会話がより盛り上がるような、雰囲気がよくなる演奏を心がけますが、サプライズ的な演奏は、いわば会話を断ち切ってゲリラライブをすような感覚です。

会話をしたくてレストランに来ているのに、無理矢理音楽を聴かされるので、楽しんでもらえるお客さんもいる反面嫌がるお客さんもいます。当たり前ですよね。

スポンサーリンク

チップ制という物乞い

昔でいう「流し」みたいなものですね。
そして、ギャラはお店から出る場合もありますが、「チップ」と言って、お客さんから直接お金をもらう方式を取られる事も多かったです。

海外ではチップは当たり前の国も多いですが、日本ではそうでは無いので、本当に「物乞い」してるみたいで恥ずかしかったです。

無理矢理演奏を聴かせて「はいお金頂戴」みたいな。

上京したてで演奏の現場も少ないし、なんでもやらなきゃ!と思ってはいましたが、やっぱりなんか嫌でした。

何曲か演奏をして、最後の曲でお客さんの席を回ってチップボックスを出してお金をせがむ。
これある種、路上で箱置いてお金くださいって言ってる人の方がマナー良い気すらしちゃいます。

スポンサーリンク

拒否されるのがかなり辛かった

もちろん、演奏を心から楽しんでくれて、お金を恵んでくださる方もいましたが、嫌な顔をして帰ってしまう人もいました。

仮に自分が逆の立場だったら、心から楽しめるかな?と思うと微妙かもしれません。
ライブを見に行ってるわけではなく、仮に好きな女性と食事に行っていいムードなのに、いきなりドンチャン演奏されたら逆にムードが崩れて嫌かもです。。。

あと、そういうところで演奏するレベルの人って、上手いと思いますか?笑
当時の僕は、自分の事はとても演奏が上手いと思っていましたが、(今も思ってるけどw)
今考えると…..ごめんなさいって思います笑

職業病ですが、今になっても、レストランのBGMで邪魔にならないような演奏をしてる人に対してすら、音の粗探しをしてしまう地獄耳な大人に育ってしまったのも僕のダメな所ですね。笑

スポンサーリンク

よかったと思う事は、いろんな店を知れたこと

今はそういう仕事はやらなくなりましたが(儲けにならないし…)
逆に、自分が食事で出かける際、お店のチョイスに困った時に「あ、あの時の店にしよう」
となる事が時々あります。

生演奏を入れるという事は、お店としてもそれなりに良い所だったりするので、所作やマナーなどその時の経験は今に多少活きている気はします…笑

高級店やバーとか何も知らないと敷居が高くて気が引けますが、昔演奏に行ってた事があると、大体雰囲気や価格帯も掴めているので、普段から客として行きやすいです。笑
”共感できるー!”って感じではないと思いますが、「昔バイトしてたちょっと良い店に行こっかな」って感覚の店が多種多様にある感じです。(わかる?w)

もしこれから、自分がお客さんで行った店で演奏家が「チップください」と行って箱を持ってきたら、嫌な顔せずお札を入れてあげる人になれれば、と思います。

タイトルとURLをコピーしました