ミュージシャンやそれを目指す皆さん、ジャムセッションって行ったことありますか?
てかジャムセッションって何ですか?
実はいろんな所で開催されている「ジャムセッション」
ライブハウスやライブバーでは日々ライブが行われていますよね。大きなホールでは何千人規模のコンサートもやってます。このブログを見ている音楽ファンは1度は行ったことがあると思います。
楽しいですよね。ライブ。
輝くアーティストを見て、僕も演奏したい!って思いませんか?
ジャムセッションは「お客さんが演奏するイベント」です。
内容によれば「オープンマイク」と言われたりもします。
「セッションホスト」「ホストバンド」などと呼ばれる、その会の回し役のサポートの元、楽器プレイヤーのお客さんが順番に混じって一緒に演奏していく形のショーです。演奏していない時は、他のお客さんの演奏や、ホストバンドの演奏を楽しんだりできます。
楽しそうですね!でもそんなイベントがあるの知りませんでした。
実は「結構いろんな所でやってます。」もしあなたが好きなバンドを見にライブハウスに行ったとしたら、そこのスケジュールを見てみてください。月に1度くらいセッションデーがあったりします。
さらに調べてみると「ジャムセッション専門」のライブハウスやライブバーもあったりします。
「ジャムセッション+地名」でお近くの店を調べてみてください。
どんな曲を演奏するの?練習は?
面白そうだけど、どんな曲を演奏するのか不安だなぁ。。事前に練習ってできるんですか?
ジャムセッションは基本的に「ブッツケ本番」です。
その日、その場で集まった人同士で演奏しますから、その場限りで生まれる音楽を楽しめるわけです。
そんなスキルないよ〜。
と思うかもしれませんが、実は各ジャンルで「セッションスタンダード」みたいな曲があります。
「ジャズ」「ファンク」「ブルース」「ビートルズ」あたりの比較的短い曲や覚えやすい曲を中心に演奏されるのが多いです。(ビートルズだけピンポイントw)
ちなみにジャムセッションの際、皆が共通して見る市販や、主催者が配布している楽譜があるので、定期的に開催されているセッションは一度覗いてみて、どんな楽譜を使っているか確認してみるといいと思います。とはいえ、自分ができる曲を伝えたらホストバンドが何とかしてくれると思いますよ!
音楽スタジオ主催の「JRock」縛りのジャムセッションでは、事前に曲目と演奏者を募集して、スタジオで練習してからステージで演奏するという「即席バンド」的に開催している例もありました。(それジャムセッションっていうよりライブでは…?)
ジャムセッションに参加する意味って?
新しい音楽仲間ができる
僕も私も演奏したい!という人たちが集まってくるわけですから、新しい仲間も見つかりやすいです。
「私たち、セッションで出会ってバンド組みました。」みたいな例も多いです。出会いの場っすね。
音楽の仕事につなげる(プロ志向)
ホストバンドの人は「プロで活動」しているミュージシャンである事も多いです。プロを目指している人にとっては、自分を覚えてもらえる大きなチャンスかもしれませんね。
ホストバンドになる
さらには、セッション楽曲を覚えて、自分が「回す」側に回ったりして仕事になる場合もあったりします。
僕のセッションへの向き合い方
20代の頃は僕もよくジャムセッションに参加したり、自分でセッションホストをやってお客さんを集めていました。でも、今ではあんまり行きたくないし、開催もしたくありません。その理由を記載します。
参加者として:よこしまな考えでジャムセッションに行っていた
これからジャムセッションやオープンマイクに参加しようと思っている人には、音楽が好きで、いろんな人と一緒に演奏したい!気の合う音楽仲間と出会いたい!そんな気持ちでジャムセッションに行って欲しいです。
ジャムセッションで俺の実力を見せつけて、ヒーローになるんだ!
ホストバンドの人に認められて、何か仕事をふってもらいたい!少しでも顔を覚えてもらうために毎回セッションに通うんだ!!
こう思って毎度勝手に打ちひしがれて、また立ち上がっての繰り返しでした。
これ、どう思います?せっかくの会を楽しんでませんよね?
しかも「昔の俺1」みたいな参加者ばっかり集まるセッションとか、結構カオスですよ。しんどい。
仕事につながるどころか、「お金を浪費する」ばかりでした。
昔の俺みたいな考えをお持ちの方は、ちょっと方法考え直してみてください。
でも、一緒に仕事や音楽をする仲間が見つかったこともありました!
主催者として:仕事として考えていた
え、セッションホストになって主催して仕事になるってさっき言ってませんでした?
ジャムセッションの参加者は、自分の順番が回ってくるまでは、他の方の演奏を楽しんでいます。
でも、参加者が多すぎると、自分の番がなかなか回ってきません。
最悪、1回だけで終わってしまったり。。。します。
実際、参加者は多くて10人くらいが適当かな。。。と思います。1曲弾いてから人の演奏9曲聴くの….まぁまぁ飽きるよ。
そして、仮にあなたがセッションホストとして、お客さんの参加料が2,000円としましょう。(安い?)それを×10=20,000円、ライブハウスに3割入れたとして残り14,000円。それをホストバンドのメンバーが3人なら÷3すると….あなたの今日のギャラは4,666円です。
…どうです?夕方16時に会場に入って、終電間際まで回し役をやり、初心者の曲を一緒に手伝って、曲が被らないように工面しつつ演奏しまくって。。。(ライブにすると3ステージくらい?)
セッション終わったあと、1杯行って(自費)……電車で帰宅。
どうです?
音楽の仕事でお金をもらえるなら、僕はがんばります!!打ち上げも楽しいし!
それ、いつまでできますか?
60歳まで、続けますか?
僕は無理でした。あと普通に感染症とか怖いんで今はそういう空間自体無理です。
よっぽどジャムセッションが好きでたまらない!人や、アーティストや有名プレイヤーのファンイベントの一環など、それだけでの収入度外視でやっている方が、発展的で良いと思います。
とはいえ そんな中、スムーズに参加者を回しながら、収入も確保してイベントとしてしっかり成立されている方もいらっしゃると聞きます。僕は挫折者の一例ですので、あしからず。
ぶっつけ本番が嫌い
その時、その場所で生まれる素晴らしい音楽はあります。
でも、そればっかりやってると「詰め切らなくても良い」方向にばっかり向いてしまいます。
ぶっつけ本番て、やっぱ限界あると思いません?ぶっつけでできる範囲内で選曲しちゃいませんか?
はっきりいうと「適当」で良いってなります。
ちゃんとしたライブや、バンドマンは本番に向けて何日もリハーサルに入ってお客さんのために準備をします。照明、演出、ダンサーさんまで、大勢の方が頑張って作り上げます。
メジャーでリリースする楽曲は、何度も手直しをして、沢山のチェックや、人が関わってリリースに漕ぎ着けます。一つのミスも許されません。
ミスも音楽になる
わかるけど、それ、甘えです。お客さんの事、考えてます?
無精髭の野郎が「いい顔」しながら薄暗いクラブで黙々と2時間ギターを弾いている
本日のライブで、ブルーズテイスト溢れるオリジナル曲第2弾、発表。
それ、見たいと思いますか?(僕はたまには見たいです。笑)
家でやってる練習をそのままステージでやってるだけじゃないですか?
作家と楽曲を綿密に打ち合わせして、演出、振り付けを考えて息を切らしながらお客さんのためにステージに挑むアイドルの事、どこかでバカにしてませんか?
最後に:60歳になった時、考え方が変わるかも
僕がセッションホストをしているときに、父親くらいの年齢の方がギターで参加してくださいました。
はぁ〜。。年上しんど。
ピロピロりん。。。
は?うんま!!!!!
その方は長年プロでご活躍のギタリストの方でした。セッション当時、お名前を存じ上げなくて大変失礼なことをしてしまいましたが、その方が言っていたのが
仕事でギターを弾きすぎて、周りも年配が多くなって息が詰まって来たんだ。今は若い人とただ楽しく音楽がやりたい
はは〜ん。。1周も2周も回ったらそういう境地に達するのか。。
音の深み、えげつなかったです。
以上、偏見ばかりのジャムセッションについてと、僕の考えでした。割と文句も垂れましたが。。。ライブとは違う楽しみがあるので、観るだけでも是非一度行ってみてください^ ^
新しい世界が広がるかもしれませんよ。