コロナも落ち着いたりぶり返したり色々してますが、僕の生活様式、仕事の拠点はすっかり自宅中心で、わざわざ用事を作らないと外出をしない程になりました。
ふと何気ない自分の普段の1日のスケジュールを思い返してみると、こんな感じの日が多いです。
作曲家の普段の1日のスケジュール例(僕の場合)
PM12:00 起床
さぁどうでしょう。すでに引きこもりニート臭が出てますよね。これでも早く見積もってます。
朝(昼)起きたら、すぐに水とサプリメントを飲みます。
PM13:00 朝(昼)食
1日1〜2食の日が多いので、1回目の食事。作り置きや即席の物を軽めに食べます。
PM14:00- ダラダラ….
お昼のテレビ見ながらダラダラとして大体昼寝します。洗濯とか家事はここでやります。
PM15:00-そろそろ仕事するか。。。
この頃には、午前中からメールも溜まっているのでそれを確認しつつパソコンや他機材の電源を入れてあっためます。
大体ギターのレコーディングの仕事から始めて、その後に楽曲のラフを作ったり、仮歌やドラム(電子ドラムだけど)など比較的音が大きくなるものはこの辺で録ってしまいます。ついでに練習もします。
PM21:00-夕食
夕飯は大体作ります。基本何でも作れます。料理が結構良い息抜きになっています。
PM22:00-昼寝
いや、夜寝か?
PM23:00-仕事再開
やっと本調子になるので(笑)編曲などがっつり時間と気力をかける仕事がある場合は、ここから集中力をより高めます。
AM3:00-ネトフリみたり勉強したり、運動したり風呂とか
大体この人がいない時間帯に、外で散歩や自転車に乗ったり、英語とか勉強してます。2日に一回筋トレも必ずしています。
見てるアニメや番組があればそれを見ながら寝る準備をします。
AM5:00-就寝
太陽の目覚めと共に就寝します。可能なら9時間寝たいです。
…いかがですか?無駄を省きに省いた結果がこれです。
割としっかり寝てしっかり生活してるけど、音楽してる時間はざっくりでも1日10時間くらいあります。
ギターでのライブなど本番がある時や、遠征したり他にやる事がある時は、当然それに合わせたスケジュールになりますが、1年を通して大体こんな日が多いです。
僕なんか普段学校行ってからバイト行って、クタクタで帰ってきてやっと1時間ギターを練習できるかどうかって程度なのに、こんなんじゃプロとの差が埋まるどころか突き放されるばかりです。
そうなんです。でも、なんか僕らプロミュージシャンって、人としての生活の上で何かを犠牲にしている気がします。笑
それは僕にはわかりません。あなた自身が普通の生活をしているとお考えであれば、僕と比べて、普通じゃないなと思う部分を教えてください。笑
少なくとも家庭を持つまでは(持っても…?)こんな感じなんじゃないかな〜。。。
続いては、僕自身が「プロとの明白な差」を感じた時の話です。
どうすればそのお金と時間が手に入るんだ。。。
僕が20代前半の時の時に友達と始めたバンドで、大変ありがたい事に、メンバーのコネで著名なドラマーの方のライブのオープニングアクトを務めさせていただく事になりました。※本記事上ではお名前は伏せていますが、日本のドラマーの中では最も有名な方の一人ですw僕のサイト内とか調べたらすぐ解るかと
そのドラマーさんは、なんとご自身1人で演奏されるスタイルで、ドラム意外にも楽器の周りに設置された数々の電子パッドや、おびただしく配線された機械により様々な音色が奏でられ、まるでバンドで演奏しているような楽曲を披露されていました。
むちゃくちゃ解りやすく言うと、ドラム版のエレクトーンって感じですかね。
もうこれはとてつもない演奏技術がないと為し得ない事です。カラオケに合わせて演奏してるわけじゃないですからねwもはや楽曲をその場で作ってるみたいな感覚?不思議なパフォーマンスでした。
ちなみに、僕らはギターベースドラムの編成で、同じく同期を含めシンセや電子パッドなどを併用して様々な音を出すバンドをやっていたので、まぁ劣化版近しい物があったため、ちょうど良く抱き合わせにさせてもらえたのかな。ちなみに僕はボコーダー有りのギターボーカルでした。
この時、最も僕が衝撃的だったのが
このドラマーさん、普段から演奏の仕事も忙しいはずなのに、こんなに技術が必要な楽曲を何曲も練習して、さらに大掛かりな機械システムや機材運搬の費用や、大手メーカーもついていて、一体いくら掛かってるんだろう。。
当時の僕は、普段はギターレッスンの仕事と、クラブギグなどが主な収入源で、ほぼ毎日ずーーっと働いていたので、音楽の仕事ができていたとはいえ、「自分の曲を書いたり、クリエイティブな事をする時間がほとんど無かった」んです。
バンドに関しても、なけなしのお金で何とか中古の機材を買ったりホームセンターで買った材料で台座を手作りしたり、、色々頑張ったのに、プロはメーカーがどどんと費用を請け負ってくれるだなんて。
しかも、それを練習する時間もたくさんある(技術があるから実はさらっとマスターされていたのかも。)
まぁ当然なんですけど、この時に自分たちとプロの明白な差を感じました。
俺らがあくせく働いてる間にも、プロの人らはクリエイティブな事をやって、さらにお金を稼いで、さらにそれでクリエイティブな事を(以下ループ
当時の僕(ら)は「ギターの講師」「演奏家」としては価値がありましたが「アーティスト」としては価値なんかなかったので、この差を埋めるにはどうすればいいのか?本当に悩みました。
そして、もはやご自身のメインの楽器「以外」の事に多くの時間を使えている事にも大きな差を感じました。
(結局僕は今もアーティストとしてはやっていませんが。)
じゃあやっぱり専業じゃないミュージシャンはダメなんですね。
極端な例かもしれませんが、こんな先輩がいました。
1ヶ月のうち、31日はライブをしています。でもギャラは良くて1日3,000円。大体朝まで飲んで使いきっちゃうね。貯金もできないし、新しい楽器なんか買えやしない。病気なんて絶対できない。ライブ自体が練習のようなもんさ。
プロのミュージシャンを目指していたけど、公務員になりました。仕事は17時で終わるので、その後クラブギグのリハが18時からなので、間に合うようにスケジュール組んで月数本ライブしています。ギャラはもらえないですけどw
でも毎月決まったお給料があるので、欲しい楽器がある時はつい買っちゃいますし、この前は自宅に防音室作っちゃいましたw練習捗ります。
さぁどうでしょう。あなたはどっちになりたいですか?
前者は一応音楽の仕事だけで生活していますが、なんか悪循環に陥っている感じしませんか?
安い仕事でスケジュールを埋めてしまっているので、もし何かチャンスがあっても動けません。
後者は、良い具合に音楽との線引きをしているから、心身共に健康だと、僕は思います。
「僕はプロなんだ」というプライドが、音楽との関係を悪くしてしまわないようにしないと、あなた自身が折れてしまいます。
自分にとっての幸せってなんだろう?そこに対して「音楽」がどうあるべきか、考えてみませんか?
まとめ:プロになることだけが幸せじゃない
今回、僕の生活を赤裸々に書いてみたりしましたが、僕は現状結構幸せです。笑
でも、最初にも書きましたが、一般的に「趣味」とされる音楽で生計を立てようだなんて、やっぱり「何かおかしな奴」じゃないと出来ないと思うんです。何かを犠牲にする覚悟、ありますか?