〇〇門下、とか××流とか、〇〇派閥…など、その道を極める人には習うべき「師匠」がいて、一生背中を追い続ける、みたいなイメージがあるかもしれません。
僕は生徒に「ある程度習ったらどんどん別の先生に習ったほうがいいよ」と、半ばビジネスやる気あんのかいっていうアドバイスをします。
先生に何人もつくと、それぞれ考え方が違うから、信念が中途半端になる!師匠はたった一人に決めなさい。
というのもわかるんですが、中途半端になるのは己自身に信念がないからで、人のいう通りにしかできない人がそうやって一人の先生に盲信して良くない宗教とかにハマるんじゃないでしょうか?
自分と師匠っていうのは全く違う人なんだから、学びたい事だけしっかり学んで、あとは感謝だけ忘れず次の自分の道に行けばいいのです。そこで引き止める先生は未練がましいというか、あなたを飯の種としか思っていないのかもしれないです。
いきなり極端な話をしてしまいましたがw
これまでのギター人生の中で僕自身は多くの先生からギターや音楽を学んできました。
その中でも、本当に尊敬している先生方を紹介したいと思います。
また、名前は出しませんが嫌な目に遭わされた先生まがいの人物に出くわしたこともあったので、それはまた別の機会で記事にします。
田路雄一 先生
Tweets by yuichitoji高校生の時、某大手楽器メーカーのギター教室に通っていたのですが、どうもそこの先生と合わなくて悩んでいたのですが、そんな中同じ教室に通う友達がメキメキ上手くなっていたので、「お前の先生に俺も習う!!」と言って紹介してもらったのが田路先生でした。
まだ何も知らないただ憎たらしい俺こと海津に、おそらくかなりイライラされていたとは思いますが、、、(笑)
音楽の道へ行くといった僕の背中を押してくださり、必要な事を叩きこんで下さった最初の先生です。
田路先生ご自身はロック〜ファンクなど多彩に弾きこなされますが、ウクレレの実力も素晴らしい先生です。
中川誠 先生
僕が唯一自分のプロフィールに記載させていただいている、クラシックギターの先生です。
大阪市生野区、奈良県にてクラシックギターの教室を開講されています。
専門学校に行っている当時、アルバイトをして中々練習が間に合っていなかった僕に
先生「君はなんでアルバイトしてるん?」
俺「いや、お金ためてバークリー音大に留学しようと思ってるんです。」
先生「あのさ、正直君の実力でバークリーなんて行っても何ともならないと思うんやけど。留学してその後どうするつもりなん?(そもそも1、2年のバイト貯金でいける大学ではない)」
俺「え、、、帰国してなんか音楽の仕事とかできるようになれたら良いかななんて。」
先生「それやったら今バイトなんかせずに、専門学校卒業したらすぐに仕事できるくらいの実力つけてら良いんじゃないの?それって留学するっていうのを理由にしてプロになることから逃げてるだけでは?しかもそれだけ実力が付いたら学費免除のオーディションに通るで?」
とただただ正論を突かれてしまい、僕は心を入れ替えて練習の鬼になることができました。笑
その後も、決してクラシックギターをメインの活動としない僕に対しても、その境遇を理解いていただいた上で、色々なコンサート・コンクールに向けてご指導くださいました。
先生の元で手に入れたクラシックギターの技術は、僕のメインの活動であるJpopやアニメ楽曲の演奏や楽曲制作、特に歌の伴奏の面で最大の武器となっています。
これからギターでプロを目指す人は、数年はクラシックギターをちゃんと取り組んでみた方がいいです。
得しかないから。
竹田一彦 先生
関西でジャズギタリストでプロとして活動されている方や、それを目指す方は必ずと言っていいほど竹田先生の弟子であるか、もしくは系譜のある先生からの指導を受けている。と言っても過言ではないくらい、1936年生まれのジャズギタリスト会の超大御所の先生です。
僕がご指導を受けていたのは20歳くらいの頃から2年程度ですが、本当に1音1音全てが「ジャズ」なんです。これをレッスンの中で、直接耳と体で体験できたのは僕にとって一生の宝ですね。。。
いつもご用意してくださる楽譜や資料もとても丁寧で、ハンク・ジョーンズやビルエヴァンス等との共演など、先生のご活躍された話を聞くものとても良い経験でした。
文章より是非直接、生の音を聴いて欲しいと思うのですが、残念ながらリーダーバンドのCDはネット上ではあまり手に入らないみたいです。
2022年現在も現役でご活躍されていますので、関西にお住まいの方は是非ライブに伺ってみてください。
高内HARU春彦 先生
関西に住んでいた頃、東京からすごいジャズギターの先生が来る、との事で、レッスンを受講しに伺いました。その後、もっとたくさんの事を知りたいと思い、毎月大阪から東京にHARUさんのレッスンを受けに通っていました。
先生については上記ページなどでみて貰えば早いんですが、とにかく世界でご活躍されている大先生ですので、いつもお話してくださる内容が世界的なビッグネームとの話すぎて、違う世界の人なんじゃないかと思う事ばかりです。笑
指導をされてきた生徒さんも、今の日本の音楽を牽引している方が数多いです。
先日も、「今日〇〇(某超有名ロックバンドのドラマー)と食事なんだよ」など、ふとした私生活の会話から別世界すぎて面白いんです。。。
あまりこのようなエピソードを書きすぎると失礼になるかもしれないのでこの辺で。。
HARUさんからは、主に上級編の音楽理論や、アッパーストラクチャートライアドをはじめ、よりギターや音楽の可能性を追求したレッスンを受けています。僕自身や先生もお忙しいので2、3ヶ月ごとになりましたが今も習っています。
ここまで上級レベルの話ができる先生っていうのは日本でも本当に数少ないのではないでしょうか。
正直、僕がやっているような音楽にはレベルが高すぎて必要ない事もあるんですがw
「知っている」と「知らない」とでは大きく差が出るのが音楽だと思います。
先生の著書もいくつかあり、ご自身のご経験を元に書かれたジャズ史や、アドバンスド・ジャズギターなど、普通の音楽理論は勉強しきった!というかたにチャレンジしてほしい内容になっています。(ギタリスト以外にも見てほしい)
佐々木秀尚 先生
ギターマガジンのコンテストで入賞させてくれる先生を探そう!!と思って見つけたのが秀先生でした。笑
当時自分のめざすギタリスト像に最も近く、尚且つ指導の実力も素晴らしい先生で、コンテストに関してもしっかりと資料をまとめており、本当に隙のないくらい質の良いレッスンをしてくださいました。
年齢も僕とそこまで遠くないので(8コ上かな)、アニキのようにいつも付いて回らせてもらってました。現在もご自身のギタリストとしても活動のほか、松田聖子さんをはじめ一流アーティストのサポートも行う第一線のギタリストなので、、直接現場に連れて行って頂いたり、時には仕事を振っていただいたり最も必要なものを直で教えてもらった先生です。
僕が関西から秀さんのレッスンに通っている際に「早く東京でてきちゃいなよ」と一声頂いたのが、上京するきっかけになりました。最近は年に1、2ど程度しかお会いする機会がありませんが、一生秀さんのお住まいの地域に足を向けて寝れないと思います。笑
増崎孝司 先生
ギタリストや、それを目指す日本人なら知らないと恥ずかしいレベルの超一流ギタリストからご指導を受けれるなんて僕も偉くなったものです。笑
あの増崎孝司さんがギターレッスンやってるの!???てとこですよね。
僕からしたら、大好きなBoAさんの「VALENTI」「JEWEL SONG」「Shine We Are!」「メリクリ」など大名曲のオリジナル音源で演奏されている方なので、発狂レベルで最強です。
そんな増崎さんに対し僕は
僕の、主治医のような存在でいてもらえませんか?
などと、死ぬほど失礼な事を発言しても、笑顔で流してくださる、本当に優しい先生です。。。(反省)
増崎さんにご指導を受けるようになってから、「ギターの本質」というものに気づき出しました。
「上手い」だけなら、もう誰でもいいんです。その中で「どうすれば良いギターが弾ける」のかは、知ってる人にしかわからないんですよね。これ本当に重要です。毎回至近距離であの音を聴くだけでギターが良い音色になっていってしまうって超不思議ですよね。
先生のご紹介でThreedotsGuitarsに出会う事も出来ましたし、こんな貴重な機会を頻繁に得られているなんて僕はラッキーでしかないです。
マイクスターン 先生
元々マイクさんの弟子である「いち山中」さんのご紹介で、世界的なジャズギタリストのマイクさんにも何度もレッスンを受けました。
当時僕は英語を喋れなかったので、3回目くらいでやっと顔を覚えて貰えたんですが、マイクスターンさんとセッションできるなんて世のジャズマン全員から嫉妬をくらってもおかしくないですね。
最後に
今回ご紹介した先生以外にも多くの方にご指導を受けてきましたが、1年以上複数回に渡って教えて頂いた先生のみの記載にさせていただきました。
やっぱ俺フュージョンが好きなんかなぁ。笑