良い曲ってどんな曲ですか?
ギターがかっこよくて変拍子の曲ですかね。
悩んでる時や落ち込んでいる時に支えになってくれる歌詞の曲です。
結論:人それぞれです。笑
ですが、「概ね良い曲になりえる可能性が高い」曲っていうと
- 老若男女覚えやすいメロディ(カラオケで歌いやすい)
- 歌詞が良いこと言っている
- 時世に合ったアレンジ
の3点は絶対クリアしていると思います。
でもこれって、中途半端な曲になりやすいんです。無難というか、その他多数というか。
名曲って「作れそうで作れない」ところがポイントなんです。
ただ、1.をクリアしていない楽曲は、2.3.がしっかりしてても、説得力の無い曲になりがちです。
それはなぜかを解説します。
※あくまでJpop、大衆的な歌謡曲として考えています。
採用が出ない、デビューできない作曲家・バンドはメロを蔑ろにしがち
過去の僕や、僕に作曲を習いに来てくれる生徒で多いのがこのパターンです。
例えば、僕らギタリストって「ギターが上手い」から、ギターで歌のメロディを作っちゃうんです。
これ、例えば、鶏肉で酢豚作ってる感じです。
いやまぁ酢鶏も美味しいけど、、、酢豚が食べたかったんですが。。
ってなりますよね?w
例えめっちゃ美味い酢鶏が作れたとしても、酢豚ではないですよねそれ。
ギターソロのパートをピアノの手ぐせで作ってこられたらどう思います?w
昔、クラシックギターでバッハのプレリュードを練習したのですが、この曲自体はチェンバロで作られたそうです。めちゃくちゃ難しかったですが、良い意味でギターらしくない完成形はそれはそれで美しくて満足感は高かったです。
つまり、良いメロを作りたかったら「歌え」
これに限ります。僕は歌手ではないので、おおっぴろげに自分の歌を出したりするつもりは無いですが、やっぱり歌のメロは歌って作るべきです。
駆け出しの事、活躍されている先輩にまさにこれを指摘されました。
でも僕は
いやいや、、、歌下手だし。。だからギターやってるんですけど。
しかも今から練習してそんな上手くなる気がしないし、そもそも自分の歌声聴くとか地獄でs…..
いやいや、じゃああなた、自分が下手なものを人に歌わせようとしてるんですか?
それ、大丈夫ですか?てか、お前が歌手デビューするわけじゃ無いですよ?w
もうちょっと頑張って、練習だけでもしてみません?
その後、自分の歌声に気分が悪くなりながらも、できるだけ仮歌を自分で録ったり、普段から発声の練習をするようにしました。
すると、1、2年経った頃から、何か曲を作る時間が早くなった上に、コンペの採用率が上がってきたんです。
歌を中心に考えた楽曲作りができるようになると、全体像がまとまりやすくなるようになりました。
骨組み(メロ)がしっかりしていない曲だと、アレンジもまとまらない
メロディっていうのは、歌モノ楽曲でいうと骨組みになりますので、それがしっかりしていないと、いくら肉付けしても崩れますよね?
強いメロディは、どんな分厚いアレンジにも耐えられます。
逆に、メロがしっかり出来ていると、アレンジが微妙でも採用される
アレンジが上手くいかなくて、困ってるんです。。
でも、、、めっちゃ良いメロ書いてますよ?
普段から歌っている人(歌手やシンガーソングライター)はこのパターンが多いです。
正味、アレンジは誰かに頼む前提で、採用になっている例をいくつも見たことがあります。
詩的な感覚を養おう
僕もそうなんですが、音楽理論が大好きなので、メロディも理論(スケールやコードの関係性)で作ろうとしてしまいます。でもメロだけは違うと思うんですよ。理論で作るとリキみます。
こればっかりは、アートとして内に秘めたるものを開放するために、声に出して歌う事が大事なんだと思います。その上で、理論で飾りつけ、調整ができると最強じゃないですか?
ラップは少しだけ考え方が違います
洋楽寄りの楽曲や、ラップの場合は、トラック(が骨組み)に「載せる」感覚なので、今回の話からはちょっと外れます。またいつか記事にするかもしれません。
最後に:完全個人的な趣味で好きなメロの曲を数曲ご紹介します。
サビのメロディがめちゃくちゃ好みです。てか歌うますギィ
コモリタミノルさん作曲の名曲。マイナー調なのにこのハッピーな感じになっているのが凄いの極み。
「作れそうで作れない」ってまさにこれだよなぁって思う。
まとめ:世代にもよるよね
僕は90年代末〜00年代に貴重な10代を過ごしたので、その頃の音楽がどうしても染み付いています。
その人にとっての「良い曲」の基準はそこにあるかもしれませんが、芯(=メロ)はどの時代も繋がっていると思います。中島みゆきさんの「糸」とか全世代歌ってますもんね。