プロミュージシャン(作曲家)になりたい人は、SNSをやらない方がいい

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プロミュージシャンになるには
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僕はやってますけど。笑
先日、こんな事を言われました。

若手の先生
おっちゃん

僕たちってSNSは趣味でしかないけど、君たちミュージシャンは自分の宣伝をしないといけないから、頑張らないといけないよね〜!

まぁ確かにそうなんですけど、個人事業主というかセルフプロデュースをしている人ならミュージシャンに限らずほかのビジネスや企業でもSNSは必要だと思います。。。

でも、僕の場合、基本的に仕事は事務所から請け負ったり、ありがたいことに多くの仲間や諸先輩方からご依頼を受けたりしています。
そのほとんどの人とは、SNSで繋がっていません

そのため、僕の場合はSNSがメインの宣伝材料(営業)にはなっていません。SNSを始めた2010年ごろは、楽しみもあって使っていたのですが、どうも仕事に繋げようとすればするほど、逆に営業の弊害になっていきました。

今は、基本的には業務報告(こんなリリースがありました)や、必要最低限の告知程度でしか使っておらず、申し訳ないのですが友人や知人の投稿は見ていません。(リスナーさんやファンの方からのリプライは時々拝見するようにしています。)

コロナ禍初期で流行ったなんでしたっけ?クラブハウス?はただひたすらお誘いを断り続けていました。笑

今も登録しているFacebookはメッセンジャーを使う時以外はログアウト、Twitterも同様、Instagramはアカウントを停止しました。ブラウザのブックマークや、スマホのアプリはいずれも入れていません。(入れているとつい見てしまうため)

その理由をまとめました。

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その1:他人の活動に影響されて、自分のやりたい事を見失う

僕は元々ギタリストではありますが、作曲家になるために日々頑張っていました。でも、作曲家になる=自宅に篭ってひたすら書き続けるわけですから、孤独です。

そんな中、SNSを見ていると「〇〇でライブをしました!楽しかった〜!」「〇〇さんのツアーに参加します!」のような他人の業務報告に加え、「○○に遊びに行きました!」「結婚しました!」「子供ができました!」などなど、プライベートな投稿など、多くの情報が溢れてきます。

まだ繋がっている人が少なかった時期や、仲のいい友達の投稿だけ見るのなら良かったのですが、
ちょっと仕事で会っただけの人や、ライブに居合わせただけの人etc…からの

感覚派の先生
SNS大好きな人

SNS、やってますか?繋がってもらっても良いですか?

て言うのに毎回OKしてたら、何年もすれば結構な友達、相互フォロワー数になります。
「あれ、この人誰だっけ?」みたいな人も正直ちらほら。

そんなことをしていると、

昔の俺
昔の俺

「あ、この人○○したんだ!!イイネ!」


と思ってたのが、友達が何百人、何千人となってくると、

昔の俺
昔の俺

「あ、またこの人か、、、イイねしなきゃ、、あ、この人もだ、、イイねしなきゃ」


と、SNSは仕事でもないのに仕事以上に大変な作業になっていってしまいました。

しかも、自分が、家に篭って成果も出るかわからない曲ばかり書き続けている時に

男友達A
男友達A

○○の大きい会場でライブしました〜!

なんて投稿を見ちゃうと、「やばい、俺もやらなきゃ、、、ライブ

となってしまい、曲書きをほったらかして、ライブの仕事をどんどん入れてしまい(それ自体は悪い事ではないのですが)、結果的に本来したかった作家デビューがどんどん遠のいていったのでした。

ただ、僕自身はライブ自体は大好きなのでやりたいのですが、「僕がやらなくても良い」ようなライブ(例えば学生がやるようなBGMの仕事や、ギャラの少ないor無いようなライブ)まで受けまくってしまっていた、と言う事です。それって、結局自分自身のギタリストとしての価値まで下げることになってしまうんですよね。

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その2:たまにしか会わない人は、たまにしか会わないから良い

SNSを頻繁にやっていたとき、学生時代の懐かしい友人や、SNSをきっかけに改めて繋がった仲間がいたので嬉しかったです。

でも、時々そんな友達とリアルに会った時

昔の俺
昔の俺

最近、何してるの?あ、SNSで見たわ、ディズニーランド行ってんな。

男友達A
男友達A

あ、うん。なんか、久々って感じしないな。

と、「会ってなかった間の、つのっていた話で盛り上がる」と言うことがなくなってしまい、再会の喜びが全くありませんでした。笑

よく考えてみると、音楽や仕事で繋がっていないからこそ疎遠になったのに、毎日SNSで状況を伺っていても何もメリットがありません。

たまにしか会わない人は、たまにしか会わないから良いんです。毎日同窓会しても面白く無いでしょ?w

SNSを辞めたら、人との再会が嬉しくなった

SNSで毎日みんなの活動・生活を見なくなってから、久々の友人や仲間と再開した時「おお!!!久しぶり!!元気してる!!?」と言う言葉が自然と出てきました。

以前SNSをばかりしている時は、友人と再開しても「あ、最近あれハマってるらしいな。あ、あの仕事もしてるみたいやな。調子どう?」
みたいな、SNSを見ているの前提なので、会話の意味がなかったし、相手のSNSを見ておかないといけない、と言う変な強迫観念までありました。

時々、話を盛り上げるために、SNSの投稿を見ているのに、見ていない前提で「えーすごい!」みたいに話を合わせたりしていました。しんどかったですw

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その3:仕事で繋がる人はSNSがなくても繋がっている

SNSは「仲が良いわけでは無いけど、顔見知り」の人との繋がりが大半です。(特にFacebook)
そういう人から仕事はきません。

逆に考えてみてください。自分のバンドメンバーがいるのに「そんな仲がいいわけでもないけど、まぁバンドメンバーよりちょっと上手いかなぁと思う動画やプレイを投稿している」って人に、仕事、頼みます?笑

実際合わせてみて自分と合うかも未知数だし、そもそも、スケジュールや社会人としての常識もあるとは限りません。

そもそも頼れる人、仕事で繋がっている人って、例えSNSがなくても固く繋がっているはずです。
ちょっとした「浮気心」みたいなもののために、膨大な時間を費やしていませんか?

自分の名前を広げるためにどこにでも顔を出せ

昔、先輩や上の世代の人によく言われたものです。
飲み会や業界の人の集まる所や、先輩のライブなどにはとにかく顔を出して自分を知ってもらえと。

めっちゃわかるし一理あるんですが、そんな事してる間に、「自分自身の鍛錬」をする時間、削ってまでやってませんか?それは先輩や業界の人にとっては、ただの「数合わせ」「いいお客さん」「よく見かけるだけの子」になってるだけかもしれませんよ。

結局その人(先輩や業界の人)が振り向くには、あなたに「振り向かせる理由(実力)」が必要じゃ無いんですか?

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その4:時間の浪費をしてしまう

上記もしましたが、「人に媚を売っている」時間ばかり浪費してしまい、本来自分がやらないといけないこと(練習、作品作り、etc…)が後回しになっていません?

また、SNSで先輩や業界の人と繋がっている、みんなの投稿、活動を見てるだけで「安心」していませんか?あなた自身は、どうですか?

自分がやりたい事に「本当にSNSが必要なのか」もう一度考えてみてください。

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とはいえ…

世のほとんどのミュージシャンやアーティストはSNSをやっていますし、新しい情報源はSNSの中にあります。最近はTikTokに焦点を当てた曲作りをする事も多いです。

知らない!」「やらない!」だけでは、ただただオジサン化して時代に置いていかれるだけなので、適度に付き合いながら、柔軟に新しい文化を取り入れていくことはとても大事です。

でも、あなたのやるべきことはSNSではなく、音楽では無いですか?

最後に:僕は営業職ではなくて音楽家

よくよく考えると僕は営業の職種では無いので、いくらSNSで仕事に繋げようとしても、プライベートな内容や感情と入り混じって結局はっきりSNSをどう使いたいのかが見えて来ず、時間ばかり浪費して本来やらないといけない作品作りにまで悪い影響をしてしまいました。

営業は事務所のマネジメントに任せてしまって、自分自身は作品作りや音楽に集中するのが、結果的に一番良い形になっていると実感しています。

事務所は営業のプロなわけですから。苦手なことをして自分の本業に影響してしまっては本末転倒です。

とはいえ、一応僕もミュージシャンとして表に出る立場ではありますから、SNSのフォロワー数や友達の数は一種の基準として見られるのも事実なので、どこかでまたちゃんと活用できるようにならないとな、とは思っています。

ただ、何度も言いますが、音楽家がやるべき事は音楽です。SNSではありません。
もしくはSNSが大事なのであれば、そのSNSプロとして振り切って考えた方が良いと思います。(SNSうまく活用できている人、すごいなぁ。。)

と言うことで、あくまでも作曲家・ギタリストとしての僕の例でしかありませんが、少しでも参考になったのであれば幸いです。

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