先約優先に「しない」と決めた話

プロミュージシャンになるには
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社会的常識として「先約を優先にしなさい」とよく言われてきました。

まぁ当たり前ですよね。先に男友達と遊ぶ約束をした予定の日に、後から女の子からデートの打診があっても断りますよね?

断りますよね?

ミュージシャンをやっていると、なぜか仕事の予定が入ってる日に限って、後からやりたい仕事が集中して打診が来たりします。やりたかったり自分にとってメリットがある仕事ほど、ギリギリにくるものです。

昔の俺

来月土日ほぼ空いてるのに、なんで28日の土曜だけこんなに仕事の打診が集中するねん!!!!!もっとバランス良くできたらいいのに。。。

そういう時、先に入っていた仕事を優先して、後から来たやりたい仕事を断りますか?
それとも、やりたい仕事を優先して先に入っていた仕事を断、先に入っていた仕事先(クライアント)の信頼を失いますか

僕はやりたい仕事を優先します。先に入っていた仕事先(クライアント)の信頼を失ってでもです。
その理由を説明していきます。

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そもそも、やりたい仕事しかやらない。

昔の俺
昔の俺

せっかく僕のギターを必要としてくれているんだ。どんな誘いでも絶対に断らないぞ!

プロになりたての頃はそう思っていました。例えギャラが1,000円や2,000円、時には0円だって、自分のギターを求めてくれている!という事を大事にしたいと思っていました。

でもある時こんな事がありました。

おばはん
クライアントのおばはん

あ、別にソロとか弾かなくていいし、とりあえずサラーっと簡単なコードだけ弾いておいてくれたらいいから。ギャラ?2,000円でいい?

・・・これ、誰でもいいよね?せっかく今まで音楽学校も行ってたくさん難しい技術も習得してきたのに、簡単なコードで良いって事は、僕である必要もありません。もはや、今からギターを初めて2,3個コード覚えれば誰でもいいんじゃないですか?とw

多分、ギャラが安すぎて誰もやらなかったんでしょうね?笑

僕のギターを求めてくれている!!と思っていたのですが、絶対予定空いているからお前でいいやみたい思われてたんでしょうね〜(泣)

てか、そもそもギャラが1000円台って今だったら確実にやりません。
それだったら逆に仕事として受けたくないから、お金いらないのでボランティアとしてやりますわ。笑
いや。やっぱボランティアで音楽はやりたくないな。

こんな事がたくさんあったので、やりたくない仕事は断るようになった

断るのって、とても勇気がいりますそもそも音楽の仕事を手に入れるだけでもとても大変なのに、断るなんてあり得ないですよね。

でも、こういう「僕がやらなくても良い仕事」の日程に限って
やりたいと思っていた仕事」の打診が来るんです。笑

そう思って、極力そういう仕事は断るようにしていたのですが、やっぱり、予定がガラガラになってしまっている月はとても不安でした。

僕ら個人事業主は、仕事をやればやるほど儲かりますが、仕事をしない日は、何もお金が入りませんから。そんな日が続いてしまうと、ただただ収入が減っていくばかりです。そうすると、またやりたくない仕事で予定を埋めてしまうという悪循環になっていきます。

選り好みをできる立場か?

上記した通り、やりたくない仕事を断り続けていたら、仕事はなくなります。
やりたい仕事は、向こうからやってくる事はありません。自分から仕掛けないと、きっかけはつかめません。
ただ、しっかり自分の実力を客観的にみて、天秤にかけてください。
自分の実力が、本当に自分のやりたい仕事ができるくらい十分にありますか?という事です。
まだまだ「やりたくなく」ても「できる事」をしないといけない時期なのかもしれませんよ。

その時期を見極められていない人の例は以下にちょろっと記載しています。

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何かを犠牲にしないといけない時は来る。

やりたく無い仕事で予定を埋めてしまうのはしょうがないです。生きるためにお金を稼がないといけないからです。

でも、本当にもう一つ上のステージに行きたかったら、どこかで思い切る勇気が必要です。

チャンスは突然やってくるのです。
そういう時に、これまでの関係を犠牲にしてでも、チャンスを掴みにいけるかどうかが大事です。
逃したチャンスは2度と来ません。

もう一度言います。逃したチャンスは2度と来ません。

それまでの関係もしっかりしていると、1度や2度の不義理はチャラにしてくれる場合もあります。笑
要は、やりたくない仕事だからといって適当にやるんじゃなくて、「自分のギターを必要としてもらっているから、仕事を受けた限りはしっかりとやり切る」事です。
これが出来ていない人ほど、人からの信頼も失うし、掴めるチャンスさえも滑り落としてしまいます。

そんな中で、信用してくれる仕事先だけが残った

僕は、ギターを仕事にするようになってから、10年以上演奏に行かせていただいていたり、付き合いのあるクライアントがいくつかあります。

正直、今の自分のギャラ相場からしたらかなり安いんですがw
それでも、10年前の自分を支えてくれた事に変わりはないので、可能な限り続けて行きたいと思っています。

ちなみに、ギターの生徒でも、一度僕のところに習いにきてくれたからには、その生徒の目的が達成されて、卒業するまで必ず見届けるようにしています。
そのため、こちらも最長で10年くらい続けてくれた生徒もいました。10年も続けるって何が目的やねんwって思いますけどね!笑

そんな中で、例えば、他の仕事で忙しくなったから……上京するから…etcなんやかしら理由をつけてすぐ辞めてしまう奴には絶対になりたくないのです。

昔、自分のバンドや演奏などで一緒にやっていたメンバーが、平気で後から他の仕事を優先したり、自分から誘ってきて結成したバンドなのに、一人で勝手に上京して抜けられたりと、無責任な奴らに時々遭遇してきたので(なぜかベーシストが多い…)こういうアホには絶対なりたくないと思っているからです。

なので、僕は極力時間を作って、地元に帰って仕事をしたり、時々世話になった方々に会いに行くようにしています。

そうやって信頼を得ていると、後から何か大きな仕事や急遽やりたい仕事が入った時にでも

感覚派の先生
地元の演奏先の人

うちのスケジュールは何とかするから、大きな仕事を優先して!!頑張ってよ!

と言ってくれるようになります。

優先する、しないじゃなくて「優先してもらえる」人になる

つまり、自分がいただいた仕事を「優先する」「しない」ではなく、仕事先やクライアントから「海津君のスケジュールを優先するから」と言ってもらえる信頼と信用と実力をつけないといけないという事です。

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「僕の顔に泥を塗ることになります。」事件

僕がまだ「優先してもらえる人」じゃなかった頃は、何があっても「先約優先」を固く誓っていました。先にも書いた通り、自分自身が、他人に他の予定や仕事を優先されてとても嫌な思いをしたからです。人にされて嫌な事を自分もしないのは当たり前ですよね。

でも、そんな中こんな事が起きました。。

1万人より、10人を選んだ

20代前半の頃、雇っていただいていた音楽教室の社長と、ギターのデュオユニットのようなものでよくライブをさせていただていました。基本的にはジャズバーやカフェなどで、教室の生徒さんやそのほか一般のお客様10人〜多くても20人くらいに向けて演奏活動をしていました。
これ自体は楽しかったし、勉強になることも多かったのですが、正直本当に「自分のやりたい事」ではなかったわけです。(僕は作曲家になりたかったからwもしくはボップスのギタリストね。)


そんな中、そのユニットでのライブの予定があった日に、後から東京のアリーナクラスの仕事の打診が来ました。

しかも、バンドメンバーは各楽器界では超有名なプレイヤー、しかも、ツインギターの相手は日本のフュージョン界を代表する方だったわけです。(ちなみに今の師匠w)

でも僕は…

1万人の前で一流プレイヤーとのツインギター断り

10人の前で音楽教室の先生とのツインギター選びました。

もうね、やりたかった仕事を断るなんて、大腸が爆発しそうなくらい辛かったですが、先約優先と心に誓っていたので、断腸の思いで決断しました。

だがその後….

別の機会で、思いも寄らないダブルブッキングをしてしまいました。
毎月1回レギュラーで参加していた、大御所のプレイヤーの方とのライブが、10月に最終回と聞いていたので、11月に先の音楽教室の先生とのギターユニットのライブの予定を入れていました。

だがしかし!中止になった振替の都合で、大御所とのライブの最終回が11月に伸びてしまい、その日程がギターユニットのライブの日程とかぶってしまいました。

どちらが先約かは微妙なとこではありますが、、、僕的には、毎月予定を確実に抑えられてた大御所の方とのライブを優先しました。

もちろん、むちゃくちゃ残念だったのですが、その際音楽教室の先生からこんな事を言われました。

ベテランの先生
ギターの先生

君がやった事はどういう事かわかるか?今まで君の面倒を見てきた僕に不義理をはたらくという事だ。僕の顔に泥を塗るのはやめてくれ。

あぁ…..そうですか。。。
確かに、想定外の事態とはいえ、決まっていた予定を断ったのは間違いないです。

でも、あなたとの10人相手に小さなジャズクラブでのライブをするために、僕は1万人を相手にアリーナでやるライブを断っているのに…ギャラだって10倍…100倍は違うのに….笑

とは言えずw
ただ謝るだけでした。笑

で、これ以後僕は先約優先をやめました。この雇っていただいていた音楽教室もすぐに辞めたかったのですが、長く続けている生徒もいたので最終的にクビになるまで続けました。
クビの理由は、表向きはコロナの影響ですが多分僕が一切の新規を断っていたのと不義理を働いたからだと思います。笑

やっぱり、人のせいにするのはダサいよ。

こういう事があると、いつもある先輩の言葉を思い出します。以下の記事にも書きましたが、

「海津君、そうやって人に頼って、人のせいにしてるの、ダサいよ。本当に自分のなりたい像があるなら、自分で切り開いていけよ」

これが頭の中をぐるぐるしますw
自分は○○だから…と言って、人のせいにして自分の責任を後回しにするの、カッコ悪いです。
本当に優先したいものがあるなら、何を犠牲にしてでも勝ち取らないといけない時はあるし、それができるような地盤は作っておかないといけないわけです。

先に言っておくようにする

その後、僕も学んだのか、ライブ等の仕事の打診があった時は「後から大きい仕事が入ったら、そちらを優先しますが良いですか?」と確認するようにしています。

それで怒る人とは仕事しないし、それでも「海津君に弾いて欲しい」と言ってくれる人だけ大事にして行こうと思いました。

僕も人間ですから、やりたかったアーティストとの仕事や、それなりのお金を提示されたら普通に揺らぎます。笑
やっぱり、チャンスって突然きますから。。いまだに。

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最後に…一番優先するものは。

僕は仕事より優先する予定は「推し活」です。
Apinkというアイドルグループが好きなので、彼女らのコンサートがあるときは、どんな仕事が入っていても優先します。平気で海外にも行きます。(最近はすっかりやらなくなったけど。)
好きなもの(人)のために頑張る、これが何よりの活力になるんです。
逆にいうと、仕事のために好きなものを犠牲にするって勿体無くないですか?
家族や、恋人、犬、友達との時間もそうです。ただ毎日ダラダラ現実逃避のために馴れ合うのは嫌いですが、大切な人や犬と何をする事もなく過ごす時間がとっても大事なんだと30代になって思うようになりました。笑

もちろん仕事は好きなんですけど、仕事が楽しいと思える(楽しいと思える音楽を人様に提供するため)には、自分自身が常に楽しむ事を忘れてはいけません。僕らエンタメ業界の人間ですから。

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